米子市には山陰本線、伯備線、境線が集まり、市内に12駅があります。数字だけなら鉄道で細かく移動できるように見えますが、境線の駅群、伯耆大山駅、淀江駅では背後の生活圏が違います。
市が分ける六地区へ駅を戻し、四つのコミュニティ交通を地区ごとの一週間として読みます。
三路線十二駅を六地区へ配り直す
交通結節という言葉を、駅から各地区へ残る移動へ戻します。
中央、弓ヶ浜、箕蚊屋、南部、伯仙、淀江という六地区は、旧町、地形、小学校区、都市計画のまとまりを反映します。12駅を一列に数えるより、どの地区へ戻る入口かを確かめます。
米子駅、境線の駅、伯耆大山駅、淀江駅から一つずつ選び、降車後の用事と玄関までを測ります。駅を替えた場合の駐輪・送迎回収も含めます。
朝に境線の駅へ置いた自転車を、帰りに米子駅から家族が回収する想定は外します。乗った駅へ戻れる便、翌朝まで安全に置ける場所、別駅から歩ける距離を一週間で確認します。12駅の選択肢を増やすより、回収を含めて再現できる二駅を残します。
米子市の12駅は一つの密な網ではなく、六地区へ向かう役割の違う入口です。
米子駅の用事を中心部で閉じる
だんだんバスを使い、郊外への最終復路を削らない組み方を試します。
米子駅周辺では「だんだんバス」が、だんだん・歴史・まちなかの各コースを運行します。中心部の行政、受診、買い物をつなぐ一方、弓浜や淀江へ帰る便ではありません。
中心で二件を済ませ、米子駅へ戻る時刻を測ります。三件目を足して郊外側の列車やバスを逃さないよう、用事を外す基準も決めます。
家族の一人が受診、もう一人が行政手続きをする日は、だんだんバス内で合流することを前提にしません。先に終わった人は米子駅へ戻り、郊外側の復路を守ります。買い物は帰宅地区で済ませられるかを試し、中心へ用事を集めすぎないようにします。
だんだんバスは中心部で一日を整える線であり、六地区すべてへの帰宅線ではありません。
弓浜と箕蚊屋を別の鉄道入口にする
境線駅群と伯耆大山駅を、二つの平地の異なる背骨として読みます。
弓浜地区では境線の駅群と「よねぎーバス」、箕蚊屋地区では伯耆大山駅と「みのりんバス」が生活の接点になります。どちらも平坦な市域ですが、使う駅と地域交通が違います。
同じ曜日に二地区を試し、駅での待ち、買い物・病院、一本後を記録します。実証運行の交通は今使える条件を確認し、恒久的に同じ運行が続くとは決めません。
よねぎーバスが運休する日と、みのりんバスの経由が異なる日を別々に試します。使えない日はすぐ送迎へ置き換えず、用事を運行日に移す、境線か伯耆大山駅の近くで一件だけ済ませる、外出自体を延期する順で調整します。
弓浜と箕蚊屋は隣り合う平地でも、境線と伯耆大山駅という別の背骨で動きます。
淀江・南部・伯仙の駅後を測る
旧町、丘陵、住宅地へ戻るバスと坂を一週間で確かめます。
旧淀江町には淀江駅と「どんぐりコロコロ」があり、便ごとにルートが異なります。南部・伯仙では丘陵住宅地や集落へ、駅からバス、徒歩、自転車で戻る区間が残ります。
淀江では支所と買い物、南部・伯仙では坂を含む帰宅を一件ずつ試します。晴れた昼の所要時間だけで決めず、雨と暗い時間にも確認します。
どんぐりコロコロの便が候補住所を通らない日は、別便の遠回りを当然にせず、淀江駅周辺で用事を一件へ減らします。南部・伯仙では荷物を持った坂、雨水が集まる路肩、暗い時間の照明を記録し、昼の車移動だけを基準にしません。
駅名が近く見えても、淀江の旧町内交通と南部・伯仙の坂道は別の生活条件です。
日野川・中海・海・丘陵で止まる
近い水域と斜面を分け、橋を渡らない判断を作ります。
米子市の洪水図は日野川・法勝寺川、中海、佐陀川・精進川、加茂川などを扱います。弓浜の海岸、中央の中海側、南部・伯仙の丘陵では確認する災害が変わります。
家族が日野川の東西と南部に分かれた時、橋を越える人を増やしません。水辺側は浸水情報、丘陵側は土砂、鉄道利用者は運行を担当します。
日野川東側の人は伯耆大山駅周辺、西側の人は米子中心、南部の人は斜面手前というように待機側を分けます。橋名、越えない交差点、次の水位確認時刻を短い連絡文にし、別の河川が平穏でも自宅経路の安全へ置き換えません。
米子市では最寄り駅より先に、日野川のどちら側で一日を止められるかを決めます。