日野町には、JR伯備線の根雨駅と黒坂駅があります。二駅の間だけを見ると細長い鉄道町に見えますが、日常は日野病院のある根雨側、黒坂・菅福から生山へ抜ける側、支谷の集落で分かれます。
二駅を競わせず、四つの谷筋の帰着点として置き直します。
根雨と黒坂を二つの帰着点にする
隣り合う二駅を、病院側と上流側の日常から分けます。
根雨駅は役場や日野病院に近い町の入口です。黒坂駅は上流側の市街地と菅福方面を考える入口になります。どちらも伯備線ですが、降りた後の用事と町営交通の向きが違います。
米子方面から帰る日、日南・新見方面から帰る日で二駅を試します。朝に置いた自転車や車を夕方に回収できるか、列車が遅れた時に一駅ずらしても帰れるかを確認します。
根雨往復の日と黒坂往復の日を同じ曜日条件で比べます。別駅に着いた時は町営便で車両を回収できるか、翌日に回すか、迎えを頼むかの順を決めます。列車一本が早くても、回収のために家族が二往復する駅は日常の入口から外します。
根雨と黒坂は近い方を選ぶ二駅ではなく、一日の終点を病院側か上流側に置く二つの帰着点です。
日野病院へ戻る日から住所を測る
通院と買い物、駅を一日に閉じられるかを根雨側で試します。
根雨側には日野病院、役場、根雨駅が集まります。通院日には診察だけでなく、薬、買い物、行政の用事を二件までまとめ、帰りの町営便へ間に合うかを試します。
病院まで車で短くても、家族が送迎できない日や雪の日は条件が変わります。町営バスの根雨宿・病院方面と、候補住所側の停留所を一続きにします。
受診日は帰りの町営便から逆算します。診察が延びた時の次便、薬局や買い物を省く締切、根雨駅へ歩いて列車へ切り替える条件を先に書きます。すべてを同日に済ませるのではなく、帰便を逃す時刻になったら用事を一件ずつ削ります。
日野町では駅距離より、日野病院から自宅へ一人で戻れる時間が居住地比較の具体的な軸になります。
四つの谷筋で駅外地域を分ける
集落を駅距離だけでまとめず、合流する川と道路で整理します。
地域計画には、日野川下流、板井原川、真住川、日野川上流というまとまりが表れます。舟場・野田・三谷・貝原、板井原、真住、黒坂・菅福側では、同じ駅外でも帰る道路が違います。
候補住所から本流へ出るまでの坂、橋、日陰、夕方の照明を記録します。板井原・真住はそれぞれの支谷、日野川上流は黒坂・菅福から生山側へ続く線として歩きます。
四つの谷は同じ午後五時に別日で歩きます。日野川下流では橋と増水時の迂回、板井原川・真住川では支谷から国道へ出る交差点、上流では黒坂か生山のどちらへ向くかを記録します。一度のドライブで巡った距離を、日常の所要時間として使いません。
四つの川筋を使うと「根雨駅から何分」だけでは消える、集落ごとの戻り方を残せます。
菅福線で生山まで含めて組み立てる
町境を越えるバスを、黒坂側のもう一つの鉄道接続にします。
町営交通にはバスとタクシーがあり、菅福、奥渡、板井原・真住、根雨宿・病院などを結びます。一部停留所はデマンド運行で、固定便と同じ感覚では使えません。
菅福線は根雨、黒坂、上菅を経て隣の日南町の生山駅へつながります。黒坂・菅福側では、根雨へ戻るだけでなく、生山から列車へ乗る組み方も現行時刻表で比べます。
生山を使う日は根雨側の病院・行政を同日に足しません。新見方向から生山へ戻り、菅福線へ継ぐ一方向の予定にします。逆に日野病院の日は根雨側だけで閉じ、黒坂・菅福への帰便を先に確保します。二つの広域方向を一日に横断しないことが、便の少ない時間帯の余白になります。
予約が必要な停留所、帰りの一本、土休日条件を確認します。町境を越える生山接続を持つことで、日野町の鉄道生活は町内二駅だけでは完結しません。
日野川と支谷で退避先を変える
本流洪水と斜面崩壊で、戻らない線を別々に引きます。