雲南市には木次駅があります。しかし、市役所、木次バスセンター、下熊谷バスセンター、三刀屋バスセンター、雲南市立病院は同じ場所ではありません。駅を市の一点に置くだけでは、六町の暮らしはつながりません。
大東、加茂、木次、三刀屋、吉田、掛合。2004年に合併した6町村を、今も残る総合センターと地域自主組織から読み直します。
六町を一つの郊外にしない
旧町名を過去の呼称ではなく、今の行政と交通の索引にします。
各町には総合センターがあり、本庁との連絡、地域振興、公共交通、福祉手続きなどの入口を担います。旧町名は昔の住所区分だけではなく、現在の行政・生活案内を探す索引です。
候補住所がどの町、総合センター、地域自主組織に属するかを確認します。市全体に病院や買い物先があるかではなく、その町側で済む用事と中核へ出る用事を分けます。
雲南市の6町は中心からの距離順ではなく、それぞれ地域内の日を持つ六つの生活入口です。
木次駅と三つのバス拠点を分ける
鉄道・市民バス・高速交通の接点を一か所だと思いません。
JR木次線は大東・加茂・木次を通りますが、三刀屋、吉田、掛合へ鉄道は入りません。市民バス路線図では木次駅、木次バスセンター、下熊谷、三刀屋が別々の結節点です。
鉄道の日は駅への到着だけで終えず、市役所、病院、帰宅側バスへの乗換えを歩きます。三刀屋側の受診日と木次側の鉄道日を同日に重ねるなら、待ち時間と最終便を足します。
一週間の表には、木次駅、木次バスセンター、下熊谷、三刀屋バスセンター、雲南市立病院を別の列に置きます。月曜は鉄道と木次、受診日は三刀屋と病院、町外高速交通を使う日は下熊谷というように、乗換点を曜日ごとに一つへ絞ります。全部を同じ「木次周辺」と書かないことが、待ち時間を見落とさないコツです。
乗継に間に合わなかった日は、次便を待てる場所と、その日に諦める用事を先に決めます。病院予約、帰宅便、買い物の順を固定せず、帰宅便から逆算して一つを別日に動かします。家族の迎えを最後の一手として残し、毎回の接続条件には組み込みません。
木次駅を降りた時点は到着ではなく、六町のどこへ戻るかを選ぶ中継点です。最新の市民バスと、JR定期利用者向けの現行制度も利用条件まで確認します。
北部四町の合流部を歩く
斐伊川・赤川・三刀屋川と平地の成り立ちを日常動線へ重ねます。
大東・加茂・木次・三刀屋にかけては、斐伊川、赤川、三刀屋川の合流部を中心に平坦地が広がります。平らに見える市街地も、どの川を渡るかで通勤・通学・受診の経路が変わります。
同じ時刻に大東、加茂、木次、三刀屋を歩き、橋の手前、バス停、雨天時の待機場所を記録します。斐伊川本流を越える日、支流側だけで閉じる日を分けます。
四町の行き先も同じではありません。大東は木次線と松江方向への動線、加茂は赤川沿いの市街地と駅後、木次は市役所・鉄道、三刀屋は病院とバスの結節を中心に確かめます。どこも北部だから近いとまとめず、自宅側で最後に残る用事を町ごとに書き分けます。
北部4町の近さは直線距離より、三つの川を一日に何回越えるかで変わります。2021年7月豪雨の教訓も、平常時の橋の多さと警戒時の停止線へつなげます。
吉田と掛合では冬の表を作る
中国山地へ入る二町へ、北部と同じ所要時間を流用しません。
吉田・掛合は中国山地へ入り、北部より標高が上がります。国道54号や地域道路、市民バスを軸に、木次・三刀屋へ出る日と地域内で済む日を分けます。
通常期の所要時間を冬へ流用せず、積雪・凍結時に使う幹線、停留所から玄関までの坂、便を待てる場所を確認します。吉田と掛合も「南部」と一括りにせず、それぞれの総合センター側へ用事を閉じます。
南部の確認票は、地域内の買い物、総合センター、受診先、バス停、冬に歩かない坂の五行にします。吉田だけで済む平日と、掛合だけで済む平日を一度ずつ作り、北部へ出る用事を混ぜません。そこで残った用事だけを木次・三刀屋へ出る日にまとめます。
南部二町では木次まで何分かより、雪の日に地域内で一日を縮められるかが先です。
自主組織と地区防災を帰宅図に重ねる
候補住所を6町より細かな地域単位まで下げます。