琴浦町には、JR山陰本線の浦安、八橋、赤碕という3駅があります。地図では使いやすい三つの入口に見えますが、いずれも日本海側です。町域はそこから大山山麓へ長く、上郷・古布庄・以西などの内陸へは、駅を降りてからの移動が残ります。
町の暮らしは、海岸の東西軸と、加勢蛇川・勝田川をさかのぼる南北軸を重ねると輪郭が出ます。
3駅を海岸の横一線に戻す
駅の多さではなく、降車後に南へどこまで進むかを測ります。
浦安駅は本庁舎のある徳万側、赤碕駅は分庁舎のある旧赤碕側を考える入口です。八橋駅はその間にあり、三つの駅を同じ規模の中心として扱うより、降りた後の用事と帰る地区を分けた方が実際に近づきます。
朝に使った駅へ夕方も戻れるかを試します。駅を替える日は、自転車や車をどこに残すか、誰が回収するかまで予定に入れます。列車の接続がよくても、駅から南へ向かう手段が終わっていれば、その便は帰宅便になりません。
三駅を試す時は、同じ曜日の朝・夕を一組にします。浦安へ車を置いた日に赤碕で降りる組み方、八橋へ自転車を置いた日に雨で乗れなくなる場面も書き出します。回収のためだけに家族の車が二往復するなら、その駅は毎日の入口から外します。
琴浦町の3駅は町全体を覆う網ではなく、海岸から内陸へ入る三つの乗換地点です。
浦安と赤碕で用事の終点を分ける
旧2町の拠点を一日に横断せず、帰る側で用事を閉じます。
琴浦町は2004年に東伯町と赤碕町が合併して生まれました。本庁舎と分庁舎が残り、行政、学校、買い物の向きも一か所へ完全には重なりません。
浦安側で手続きをする日は、赤碕側の用事を無理に足しません。赤碕駅を使う日は、分庁舎や海岸側で二件まで済ませ、夕方に浦安へ戻ってから内陸へ入る行程を避けます。
旧2町の境目を越えること自体は難しくありません。ただし、列車、国道9号、山陰道、町営バスの時間がずれると、一日の最後だけが長くなります。候補住所から近い旧町側に、平日の用事を閉じられるかを見ます。
例えば月曜は本庁舎側で手続きと買い物、水曜は赤碕側で受診と公共施設というように、旧2町を曜日で分けます。浦安から赤碕へ移るだけの三件目をつくらず、帰りの川筋へ早く入れる余白を残します。
浦安と赤碕は競う二中心ではなく、旧2町の暮らしをそれぞれ閉じる終点です。
九地区から二つの川筋を上がる
駅名で拾えない内陸を、地区と河川の組合せで読みます。
町は八橋、浦安、下郷、上郷、古布庄、赤碕、成美、安田、以西の九地区で整理できます。この区分を使うと、駅名だけでは一括りになる内陸の差が残ります。
加勢蛇川側では浦安・下郷から上郷・古布庄へ、勝田川側では赤碕・成美から安田・以西へ向かう道をたどります。川を渡る回数、雨天時の路肩、夕方の照明、冬の坂を記録します。
海岸から見ればどちらも「南側」ですが、日常の買い物先、使う駅、増水時に避ける橋は同じではありません。九地区は住所の細分ではなく、どの川筋から海岸の生活軸へ戻るかを示す手掛かりです。
現地では二日に分けます。一日目は浦安から加勢蛇川側へ、二日目は赤碕から勝田川側へ進み、同じ時刻に同じ荷物を持って戻ります。上郷・古布庄と安田・以西を「駅から遠い」でまとめず、川を渡る位置と海岸へ出る交差点を一枚ずつ残します。
混乗バスと助け合い交通を使い分ける
定時の路線、混乗、地域の共助を一つの便として数えません。
町は町営バスとスクールバスの混乗を進め、地域主体の「助け合い交通ことうら」も支えています。どちらも駅から離れた地区の材料ですが、同じ時刻表で誰でも使える一つの路線ではありません。
固定便の日は停留所、運行日、帰りの一本後まで確かめます。助け合い交通は、候補地区で実施されているか、対象者、予約方法、運行範囲を確認し、条件に合わなければ生活表から外します。
制度名があることを、自宅で毎日使えることへ置き換えません。町営の便、スクールバスとの混乗、地域の共助を別々に試して初めて、車を使えない日の線が引けます。
利用できない制度が一つあった時は、残りの交通だけで通院日を作り直します。往路が成立しても復路が予約できなければ、その日は駅接続を足さず、地区内または旧町側の用事に絞ります。制度を多く数えるより、条件から外れた時に予定を縮められる方が重要です。
海・川・斜面で戻らない線を変える
災害ごとに自宅へ戻る道を止める位置を決めます。