浜田市にはJR山陰本線の駅が8つあります。ただし、久代から岡見までの駅は日本海側に並び、金城・旭・弥栄の内陸3地域には鉄道が届きません。「駅が多い市」という印象を市域全体へ広げないことが、住所選びの出発点です。
海岸側も一枚の平地ではありません。浜田川、周布川、三隅川がつくる小さな低地と、その間に迫る丘陵を分けて歩きます。
海岸8駅を一本の生活圏として数えない
同じ山陰本線でも、駅が接続する河川低地と日常の中心を分けます。
市内駅は久代、下府、浜田、西浜田、周布、折居、三保三隅、岡見です。同じ路線上でも、浜田駅は中心機能、三保三隅駅は三隅地域、周布・西浜田は周布川周辺へ接続し、降りた後の行き先が違います。
候補住所から最寄駅だけを探さず、朝に乗る駅と夕方に戻る駅を固定して一週間を試します。別駅で降りた場合、自転車や車を回収できるか、路線バスや市営交通へ継げるかも確認します。
8駅は市内全域を均等に覆う網ではなく、海岸の別々の低地へ入る八つの戸口です。駅数ではなく、駅から用事を済ませて同じ地域へ戻れるかで選びます。
最初に8駅を三組へ減らします。浜田中心を使う組、周布川周辺を使う組、三隅地域を使う組です。久代・下府、折居・岡見は最寄りだけで残さず、帰宅後の用事と車両回収が同じ側で済む場合に選びます。候補を二駅まで絞ったら、同じ平日夕方に一駅ずつ降りて待ち時間と帰路を比べます。
三つの河川低地から市街地を読む
浜田・周布・三隅を、連続した海岸市街地ではなく別の平地として見ます。
浜田川の河口側には浜田中心、周布川沿いには西浜田・周布、三隅川沿いには三隅の生活機能が集まります。海岸線を東西に走れても、三つの低地は一続きの徒歩圏ではありません。
浜田中心の日は行政・受診・買い物を浜田駅側でまとめます。周布側の日は西浜田駅と周布駅のどちらから帰るか、三隅の日は支所や日常の用事を三保三隅駅と市営交通で閉じられるかを試します。
河川をまたぐ候補住所では、平常時の橋と大雨時に使わない橋を分けます。「国道9号沿い」という共通点より、どの川の低地で一日を閉じるかの方が生活圏を正確に示します。
三つの低地は同じ午後五時に別日で歩きます。浜田川側では中心用事後の橋、周布川側では二駅から住宅地への分岐、三隅川側では駅・支所・市営交通の接続を記録します。晴天の昼に自動車で一周した時間を、毎日の帰宅時間には使いません。
金城・旭・弥栄では道路を主役に置く
鉄道のない内陸3地域で、浜田中心へ戻る工程を組みます。
金城、旭、弥栄にはJR駅がありません。国道186号や浜田自動車道、路線バス、市営交通などを組み合わせ、海岸側へ出る日と地域内で過ごす日を分けます。
浜田自動車道の近さは自動車移動の材料ですが、車を使えない日の帰路にはなりません。候補住所から停留所、地域の用事、浜田中心の受診先までを、現行の運行日と帰便でつなぎます。
旭から浜田へ向かう日、金城で用事を閉じる日、弥栄から地域交通で出る日を別々に作ります。内陸3地域では「最寄駅まで何分」より、鉄道を使わない一週間が成立するかを先に確かめます。冬や大雨で峠道を避ける日も同じ表へ加えます。
予約交通が取れない日は、浜田中心の受診を別日に移し、支所地域内で済む用事だけを残します。二日続けて交通が成立しない想定では、食料や薬を前日にまとめるか、行政・医療の相談方法を先に確認します。毎回の家族送迎が必要なら、その負担も住所条件として隠さず残します。
五つの地域で行政と用事を閉じる
合併前の地域単位と現行の支所・交通を、平日の一日に落とします。
現在の浜田市は、2005年に旧浜田市、金城町、旭町、弥栄村、三隅町が合併してできました。現在も浜田、金城、旭、弥栄、三隅の5地域と4支所が、広い市域を読む実用的な単位になります。
候補住所の支所、まちづくりセンター、学校区を確認し、日常の相談先を中心部だけに置きません。行政手続きは浜田中心、地域活動は自宅近くというように用事を分け、二つを一日に往復しない予定を作ります。
三隅の市営バスや各地域の予約型交通は、名称だけで利用可能と判断しません。区域、曜日、予約、乗降条件、帰りの便を現行案内で確かめます。五地域は合併史の説明ではなく、海岸駅と内陸道路を生活日に分けるための現在の索引です。
一週間は浜田中心で行政を済ませる日、三隅で受診や買い物を閉じる日、金城・旭・弥栄の各地域から出ない日を分けます。支所で扱える用事を事前に問い合わせ、中心へ出る回数を減らします。地域をまたぐ日は帰りの便を先に固定し、用事を一件増やすたびに間に合うかを見直します。
海・川・斜面で退避の向きを変える
海岸と山間で異なる災害を同じ集合場所へ押し込みません。