江津市の地図には、海岸を走る現役の山陰本線と、江の川を遡った旧三江線の線形が残ります。ここで古い路線図を現在の交通だと思うと、桜江からの一日を誤ります。
現役の6駅と列車が来ない旧川戸駅周辺を分け、バスとAI乗合交通は2026年の案内へ戻って確認します。
六駅を海岸の一列で済ませない
現役駅ごとに、接続する市街地と帰宅後の方向を分けます。
黒松、浅利、江津、都野津、敬川、波子の6駅は日本海側に並びます。江津駅は都市拠点、浅利駅周辺と都野津駅周辺は東西の居住拠点として位置づけられ、同じ役割ではありません。
候補住所から近い駅を二つ選び、朝の列車と夕方の駅後交通を別々に確認します。東部なら浅利・黒松、西部なら都野津・敬川・波子を起点に、江津駅へ毎回戻らず地域側で用事を閉じる日を試します。
六駅すべてを比較表へ載せるのではなく、まず徒歩または地域交通で無理なく届く駅を二つに減らします。次に、朝の出発便、雨を避けて待てる場所、夕方の帰宅先を並べ、一週間の主駅を一つ決めます。もう一駅は遅延時の代替とし、家族送迎を足さなければ使えない駅は「近い駅」から外して考えます。
6駅の数より、どの駅から自宅側へ戻れるかが海岸生活の実用的な差になります。
旧川戸へ列車の代わりを描く
三江線の線形を懐かしむのでなく、現在の桜江交通を確認します。
桜江側の旧川戸駅は都市計画上の居住拠点を読む目印ですが、JR三江線は廃止済みです。現役駅として案内せず、現在の江津川本線などで江津中心や川本方面へどう出るかを描きます。
旧駅前からバス停、受診先、買い物先へ歩き、帰りの便までを一組にします。江の川を渡る場合は、往路と復路が同じ橋・時間帯で成立するかも確認します。
現行便が合わない日は、旧駅前から江津中心へ出る予定を無理に残しません。桜江側で済ませる手続きと買い物を一つずつ選び、受診など日を動かせない用事だけを別日に移します。迎えを当然の代替にせず、迎えが来られない日にも成立する最小の予定を持つことが、鉄道廃止後の交通を現実的に測る方法です。
桜江では駅跡への近さではなく、列車の代わりを担う現行便の曜日が住所選びを左右します。
四拠点と十一地区を二段に読む
都市機能の拠点と地域コミュニティの入口を重ねます。
立地適正化計画は江津中央・江津東・江津西・桜江の4地域を居住拠点として扱います。一方、都市計画は黒松、波積、都治、松平、敬川、波子、跡市、有福温泉、川越、市山、長谷の11コミュニティ拠点を示します。
4地域は大きな生活方向、11地区は候補住所から相談・集会・地域交通へ入る小さな入口として使います。住所ごとに二つを併記し、都市拠点へ行く日と地域内で済む日を分けます。
候補住所の欄には、上段へ4居住拠点のどれに向かうか、下段へ11地区のどこで地域情報を受け取るかを書きます。さらに、普段の買い物先、現行交通の乗車地点、徒歩で届く待機先を一列にします。大きな拠点名だけでは見えない、日常の入口と相談先のずれをここで確認できます。
江津市は「江津駅から遠いか」だけでなく、四つの居住拠点と十一の地区入口を二段にすると輪郭が見えます。
運休日から一週間を組み立てる
計画上の路線ではなく、利用日に走る便だけで予定を作ります。
市内には石見交通の路線、自家用有償旅客運送、生活バス、AI乗合交通「のるイコごうつ」があります。ただし対象地域も運行日も同じではなく、市公式案内には当面運休の路線もあります。
最初に「走らない日」を予定表へ塗り、その残りで受診、買い物、行政を割り当てます。江津有福線は旧有福線の代替として運行方式が変わったため、古い時刻表を流用しません。
東部のAI乗合も全市の代替ではありません。対象町名、乗降地点、予約条件を候補住所で照合します。路線名があることより、今日の往復が現行案内で成立することを優先します。
対象区域外の日には、AI交通を予定表から完全に外します。有福側も旧路線の時刻ではなく、現在の自家用有償旅客運送の案内へ戻り、予約や停留所の条件を確認します。使える交通を足していくより、使えない日と対象外の住所を先に消す方が、帰れない予定を作りにくくなります。
海と江の川で待つ場所を分ける
津波、洪水、土砂の退避を一つの中心へ集約しません。