小山町にはJR御殿場線の駿河小山駅と足柄駅があります。しかし、二駅を中心に地図を畳むと、北郷と須走の生活線が見えにくくなります。町は小山、足柄、北郷、須走の四地域に分かれ、集落や農地はおおむね標高300〜800m帯に広がります。
二駅の距離だけでなく、御殿場側へ出る日、標高を上り下りする日、鮎沢川と富士山で離れる方向が変わる日まで一週間へ入れます。
二駅だけで四地域を説明しない
御殿場線の二駅と、北郷・須走が使う町外側の入口を同じ最寄り駅にまとめません。
駿河小山駅は小山地域、足柄駅は足柄地域の鉄道入口です。北郷と須走では、町内二駅より御殿場方面の交通や道路が生活線に入りやすい住所があります。
候補住所から駿河小山、足柄、御殿場側の三方向を比べます。玄関から乗車、目的地、帰宅最終接続、一本逃した後の待機、家族送迎の往復を記録します。
町内駅があるから全域を駅徒歩で選べるとは考えません。駅のない地域では、路線バス、コミュニティバス、デマンド交通の対象と運行日を住所から確認します。
三方向の比較票には標高、冬季の路面、最終便を独立した欄で足します。小山・足柄では町内駅までの接続、北郷・須走では御殿場側からの復路を書き、最短の線ではなく冬の夕方にも戻れる線を残します。
四地域すべてを同じ条件で試すなら、平日八時に出る、正午までに日用品と通院先の位置を確かめる、十七時までに候補住所へ戻る、の三点だけをそろえます。使う交通や折り返し先は地域ごとに変え、結果を時間の順位にはしません。
二つの町内駅は、小山町四地域のうち二つの入口にすぎません。
小山・足柄・北郷・須走へ戻す
町の公式四地域へ住所を戻し、谷、平地、山麓の生活線を分けます。
小山地域には町役場と駿河小山駅、足柄地域には足柄駅があります。北郷は富士山東麓の広い地域、須走はさらに標高の高い市街と山麓の入口です。
町の学校区は成美、明倫、足柄、北郷、須走の五つの地域としても整理できます。四地域と五学校区を混ぜず、地形を読む骨格と、現在の通学先を確認する資料として使い分けます。
候補住所ごとに、地区内で済む用事、町役場へ出る用事、御殿場側へ出る用事を三列にします。毎回町中心へ集めず、地域内で折り返す半日も試します。
四地域は暮らしの地形、五学校区は通学を確かめる別の物差しです。
須走は御殿場駅側から試す
町内駅へ向かう距離ではなく、日常の目的地と帰宅便から東側の出口を測ります。
須走から鉄道へ出るときは、町内二駅だけでなく御殿場駅側のバス・道路を確認します。行政界の外へ向かうことを例外とせず、通勤、通学、通院の実際の出口として測ります。
平日朝に御殿場側へ出て、夕方に須走へ戻る一日を作ります。帰りの便、待てる場所、降雪や道路規制時の情報源を確認します。
接続を失った場合は徒歩で標高差を埋めません。駅側で待つ、次便へ切り替える、迎え地点を決める順にします。
予約交通を予定へ入れる日は、対象地区、予約締切、乗降地点、帰りの予約を一行ずつ確認します。公共ライドシェアなど実証・運行条件が変わり得るサービスは、町の当日案内で利用可能と確認できた場合だけ使います。予約できなければ御殿場側で待つか用事を延期し、迎えを当然の代替にしません。
須走の鉄道入口は、町内駅名ではなく御殿場側から帰れる一日で選びます。
標高差を一週間の移動へ書き込む
高低差、冬の路面、買い物や通院の上下を、曜日ごとの負担へ変換します。
町の集落は鮎沢川沿いから富士山麓まで高低差があります。地図のキロ数が同じでも、北郷・須走から買い物や通院へ下り、夕方に戻る移動は負担が違います。
候補住所では、朝の路面、日陰、霧や雨、夜間照明を季節ごとに確認します。冬用装備や道路情報の確認を特別な遠出ではなく日常の出発条件にします。
冬の判断欄は「注意する」では曖昧です。町・県・交通事業者から規制や運休が出ている、日陰の路面状態を確認できない、帰宅予定時刻に降雪予報が重なる、のいずれかなら予定を組み替える、と世帯で決めます。気温だけで路面を断定せず、公式情報と現地の状態を優先します。
一週間に下る回数を数え、通院、買い物、行政を同じ日に束ねます。車を使えない日は地区交通の予約条件と帰りを先に決めます。
標高差は景色ではなく、下って戻る回数と冬の出発判断です。
鮎沢川と富士山で逃げる向きを変える
洪水と火山現象で離れる方向が違うため、家族の連絡票を災害別に作ります。
小山・足柄では鮎沢川と支流の洪水、山麓では斜面や土砂を確認します。富士山噴火では溶岩流、降灰など現象ごとに影響と行動が異なります。
1707年の宝永噴火では小山町域にも厚い降灰が記録されています。歴史を不安の材料にせず、現行の火山防災マップを家族が読めるようにする理由として使います。
洪水時は川から離れる経路、火山時は町や県が示す現象別の行動を確認します。同じ避難先、同じ車移動をすべての災害へ当てはめません。
家族の連絡票は洪水用と火山用を分け、現在地、動かない条件、公式情報を確認する時刻を書きます。
二枚のカードは紙の色だけでなく、最初の動詞を変えます。洪水用は「川と橋から離れる」、火山用は「現象と町の指示を確認する」から始めます。火山用には溶岩流、降灰など確認する現象名を並べ、自己判断で同じ方向へ車を出さない条件を書きます。
昼に家族が小山・足柄・北郷・須走へ分かれている場合は、町役場や一つの駅へ集まりません。各地域で公式の待機先を確認し、鮎沢川、道路、火山情報のどれが更新されたかを連絡します。
鮎沢川から離れる地図と、富士山を読む地図は別に持ちます。