南幌町内に鉄道駅はありません。その代わり、町内全域を予約で結ぶオンデマンド交通「あいるーと」と、北広島・大谷地方面、江別・新札幌方面へ向かう路線バスがあります。
この二つは同じ「バス」ではありません。町内の玄関から役場・病院へ動く日と、決まった停留所から町外の鉄道駅へ向かう日を分けると、候補住所の条件が見えます。
南幌町の交通は、町内を予約で動く一段目と、町外へ時刻表で出る二段目でできています。
町内のドア・ツー・ドアと町外バスを混ぜない
予約で町内を動く仕組みと、鉄道駅へ向かう時刻表交通を二段階に分けます。
町内巡回バスは2021年9月末に終了し、同年10月からあいるーとが運行しています。町内全域を対象に、電話・インターネットで予約した乗車場所から町内の希望場所まで乗り合いで運びます。
地域公共交通計画では平日8〜17時、希望時間の30分前までの予約が示されます。予約が入った複数の利用者を乗せるため、直行するとは限らず、到着が15分程度遅れる場合も町が案内しています。
診察の受付終了時刻へ余裕なく合わせるのではなく、乗合の迂回、降車後の歩行、会計後の帰り予約まで一組にします。旧巡回バスの固定時刻表を現行便として使いません。
一方、北広島駅・大谷地、新札幌・野幌・高砂・江別駅等へ向かう便は町外路線です。あいるーとが町境を越えて各駅まで送るわけではありません。
町外バスの出発時刻に合わせてあいるーとを予約しても、乗合の迂回や予約状況で乗継ぎを保証できるわけではありません。北広島・江別方面へ出る日は、固定路線の停留所までの移動に予備時間を置き、逃した場合の次便まで書きます。
町内交通が自宅近くまで来ることと、札幌方面へ乗り換えなしで行けることは別の条件です。
中央・元町の用事を、住宅地と農村部から束ねる
役場・町立病院・商業へ行く日を、徒歩と予約交通で組み立てます。
中央・元町周辺には役場、町立南幌病院、商業、福祉・教育機能が集まります。近隣なら徒歩で用事を寄せやすく、離れた住宅地・農村部ではあいるーとの目的地になります。
町立南幌病院は総合診療を軸に地域医療の入口を担います。一般診療と、町外で必要になる専門医療・産科等を分け、紹介後の北広島・江別・札幌方面への行程を作ります。
西町・北町・緑町・東町・美園等の住宅地は、道路が比較的まとまっていても、最寄りの町外バス停と通学路は同じとは限りません。冬の除雪、夜間照明、国道・道道の横断を歩きます。
農村部では自宅前から予約交通を使える一方、農作業車と通勤が重なる時間、吹雪の待機場所、通信が不安定な場合の電話予約を確認します。
中心の施設数より、住宅地・農村部から一日に何度往復できるかが町内生活を分けます。
北広島へ行く家族と江別へ行く家族で住所の向きが変わる
札幌方面という一語を外し、利用駅・勤務先ごとの停留所と帰便を選びます。
北広島駅からJRへ乗る人、大谷地で地下鉄へ乗る人、江別・新札幌方面へ向かう人では、使う町外バスと停留所が違います。「札幌まで約何分」という平均だけでは通勤を決められません。
朝の便に間に合う徒歩時間、帰宅時の最終便、降雪時の遅れを勤務日ごとに並べます。家族二人が別方向へ通う場合は、同じ車で同時に送る前提を外します。
町外便へ乗る前後の町内区間をあいるーとで必ず接続できるとは限りません。運行時間、予約状況、停留所での待ち時間を見て、自転車・家族送迎・徒歩を季節別に持ちます。
夫婦の一人が北広島駅、もう一人が江別市側を使う場合、同じ住所でも最寄りの停留所と帰宅時の歩き方が二つ生まれます。冬の自転車は代替に数えず、帰宅時間が重なる日に誰が家の車を使うかまで決めます。