層雲峡も上川駅前も、住所は上川町です。しかし、層雲峡で仕事を終えた後に上川市街で診療や買い物を済ませる一日と、駅前から町内を回る一日は同じではありません。道北バスでおよそ30分の距離には、交通だけでなく生活機能の差があります。
上川町は1,000平方キロメートルを超え、山林が大半を占めます。市街地、層雲峡、清川、農村部を一枚の「駅勢圏」に入れず、それぞれの帰宅線を引きます。
市街地と層雲峡を二つの一週間へ開く
町名の同じ二地点を、通院・学校・買い物へ向かう回数で分けます。
上川駅周辺には役場、上川医療センター、小中学校、高校、商店や文化施設が集まります。層雲峡には宿泊・観光関連の職場と住宅がありますが、学校、診療、日常の買い物は市街地へ向かう場面が生まれます。
層雲峡の候補住所では、勤務後に市街地へ出られるバス、用事を終えて戻る便、便を逃した時の待機や送迎を先に調べます。市街地の候補住所では、駅・医療・学校を徒歩と市街地バスで結べるかを見ます。
上川町の中心は一つではなく、生活機能が集まる市街地と、働く場所でもある層雲峡を別の予定表で読みます。 町内距離だから短いとは決めません。
上川駅で三つの交通を混ぜない
石北本線、層雲峡・上川線、かみくるを、町外・地区間・市街地内へ振り分けます。
JR石北本線は旭川・北見方面へ出る町外の軸です。道北バスの層雲峡・上川線は旭川、上川市街、層雲峡を道路で結びます。コミュニティバス「かみくる」は上川駅、役場、商店、医療センターなど市街地内を回ります。
かみくるは平日運行で、路線上ならフリー乗降できます。ただし層雲峡まで走るバスではありません。上川駅に着いたら、市街地の用事はかみくる、層雲峡へは道北バス、町外の鉄道移動は石北本線と役割を分けます。
かみくるの一日券を使う日は、医療センター、役場、商店を回る順を一方向の運行へ合わせます。層雲峡から来た人は、道北バスを降りた時点で市街地内の足へ乗り換わると考えると、二つのバスを一つの直通便と誤解しません。
旭川から列車で戻り、上川駅から層雲峡へ向かう日は、列車とバスの接続だけでなく、遅れた場合の次便を確認します。逆方向の乗換も同じ表へ入れます。
上川駅は三つの交通が接する場所ですが、行ける範囲は重なりません。 駅へ着くことを帰宅完了にしないでください。
農村部は最寄り施設より支道を見る
菊水・東雲・越路・豊原から、最初に国道へ出るまでを生活時間に含めます。
菊水・東雲側には水田、越路・豊原側には酪農地帯と散居する住宅があります。農村部には日常施設が少なく、市街地までの最終区間が車や送迎になりやすい地域です。
候補住所から国道39号や333号へ出るまでの支道、除雪の順、吹きだまり、日陰の凍結、牛乳集荷や農作業車とのすれ違いを確認します。地図上の直線距離では、冬の朝に必要な時間までは分かりません。
家族が車を一台だけ使うなら、通勤、通学送迎、受診が重なる曜日を試します。送迎する人が旭川方面へ出る日は、残る人が市街地へ行く方法も決めます。
菊水・東雲の水田側と、越路・豊原の酪農側では、同じ農村でも道路を使う時間帯が違います。田植え・収穫や生乳集荷の時間に候補地を走り、対向車を避けられる場所、冬に除雪車を待てる場所まで見ます。
農村部では「上川駅まで何キロ」より、除雪された幹線へ何分で出られるかが一日の輪郭を決めます。 夏の試走だけで判断しません。
学校と医療が集まる側を往復で測る
施設があることより、層雲峡や農村部から戻れる時刻を確認します。
町内の小学校、中学校、高校は市街地側にあります。上川医療センターもかみくるの停留所です。層雲峡・清川や農村部では、施設の名称を確認しただけでなく、朝の到着と夕方の帰宅を組み合わせます。
受診は診療科、予約、検査、薬の受取を一日にまとめられるかを聞きます。専門医療で旭川へ出る日は、上川市街での乗換時間を含めます。妊産婦の交通費助成でも層雲峡・清川に加算があることは、町が距離差を制度上も扱っている手掛かりです。
施設が町内に一校・一院あるという数ではなく、そこへ通う往復を地区ごとに測ります。 帰りの交通がない日は、利用できる施設とは言い切れません。