中川町は、地図を縦に細く切り取ったような町です。南北51.5キロメートル。東西の山地に挟まれ、中央を天塩川が流れます。天塩中川駅が一つあっても、町の端から同じ時間で着けるわけではありません。
平日は無料の住民バスが集落を巡り、駅、診療所、商店、学校のある中川市街へ戻ります。ただし、一部は前日までに予約しなければバスが入りません。時刻表の線を、実際に乗れる線へ直してから住所を読みます。
天塩川沿い51.5kmを五地域へ開く
南北に細い町を、中心からの遠近ではなく集落・橋・地域拠点へ分けます。
中心は天塩中川駅周辺の市街地です。南には佐久・安川・共和、北には歌内・国府があり、大富・誉は中心外縁の農地へ広がります。山林が町域の大半を占め、住める平地と道路は川沿いへ集まります。
候補住所では、市街地までの距離に加え、天塩川のどちら側か、最初に渡る橋、国道40号へ出る支道を確認します。冬の吹雪や洪水時には、一本の橋が使えるかどうかで中心までの道が変わります。
佐久には地区公民館があり、旧佐久中学校を活用したエコミュージアムセンターもあります。中心から遠いだけの地域とせず、地域内で済む用事と中心へ出る用事を分けます。
中川町の51.5キロは距離の数字ではなく、五地域から中心へ戻る道の違いです。 川岸と橋を住所選びの最初に置きます。
天塩中川駅と住民バスを一往復で組む
町外列車へ乗る日も、診療や買い物の日も、帰りの住民バスまで含めます。
現行の鉄道の入口はJR宗谷本線の天塩中川駅です。住民バスの時刻表には、診療所、保健センター、駅、商店、生涯学習センターが続けて並びます。列車に乗る日だけでなく、市街地の用事を束ねる便として読めます。
集落から朝便で出て、受診、薬、買い物を終え、帰りの便へ間に合うかを試します。列車を使う日は、天塩中川駅へ着く便、列車の遅れ、帰着後の最終住民バスを一枚にします。
中心では、診療の予約時刻を最初に置き、保健センターや商店を徒歩で回れる順に並べます。荷物が増える買い物は最後へ回し、駅から町外へ出る日には同じ便へ詰め込みません。無料の一便を、用事の多さで乗り遅れる一便にしない工夫です。
家族が名寄・旭川方面へ出る日には、駅まで車で送る人の帰宅も含めます。住民バスと列車が接続しない時は、中心で待てる場所と迎えの連絡時刻を決めます。
天塩中川駅へ着くことではなく、集落の玄関まで戻って一往復が終わります。 最後の住民バスを先に選びます。
予約区間は前夜から生活を始める
無料という言葉の陰にある前日予約と非運行日を、予定表の最初へ置きます。
住民バスは無料で平日に運行します。一方、共和集会センター、安川三弁慶橋―共和、歌内・国府からの乗降は前日までの予約が必要です。予約がなければ、その区間には運行しません。
予約時には往復便、乗降場所、帰りの用事が延びた場合の扱いを聞きます。金曜の受診後に月曜まで交通がないケース、祝日を挟む週、冬の悪天候で便が変わる日も確認します。
家の電話、携帯電話、家族のどれを予約の窓口にするかも固定します。歌内・国府から家族二人が別日に出るなら、予約済み便を玄関に貼り、変更を一人だけの記憶に残しません。
無料かどうかより、前夜17時までなど実際の受付条件が暮らしを左右します。急用は住民バスだけで解決せず、通常のタクシー営業範囲、家族送迎、地域の相談先を控えます。
予約区間の朝は、バスが来る朝ではなく、電話を入れる前日から始まります。 予約忘れを「交通がない日」へ変えない仕組みを作ります。
統合された学校と診療を中心用事へ束ねる
集落から中心へ出る回数を減らし、佐久に残る地域拠点も使い分けます。
中央小学校は複数の小学校を統合して生まれ、後に佐久小学校も統合しました。現在の小中学校、町立診療所、歯科診療所は中川市街側に集まります。学校統合の歴史は、子どもと家族の移動が中心へ集まる理由を示しています。
通学と受診、行政手続きを同じ車へ重ねすぎないよう、平日の一台を誰が使うか書き出します。町立診療所で扱える診療と、名寄・旭川等へ出る専門医療を分けます。薬の受取だけの日を減らせるかも相談します。
佐久では公民館やエコミュージアムセンターを地域内の活動に使えます。全てを中心へ運ぶのではなく、地域に残る拠点を一週間へ戻します。
学校と診療が中心へ集まった結果を、家族の送迎回数まで含めて読みます。 施設数だけでは集落側の時間は分かりません。