上ノ国町の中心を流れる天の川は、山地から湯ノ岱を通り、日本海へ出ます。南には石崎川があり、海岸線は約30km続きます。町域の92%は山地で、中心市街地、谷筋、南海岸を一つの徒歩圏へまとめられません。
町内に現行鉄道駅はありません。かつての江差線や、2025年9月末に廃止された小砂子線を、現在使える交通として数えないことが出発点です。
上ノ国町は、二河川と長い海岸に分かれた生活を、予約型カミGO!と残る江差木古内線で結び直す町です。
天の川・石崎川・南海岸を分ける
広い町域を一つの沿岸町と見ず、河川流域と海岸の長さから生活圏を置き直します。
上ノ国・大留側は天の川下流にあり、役場、学校、日常施設、国道228号が集まる町の中心です。川を挟む住所では、橋を渡る日常経路と洪水時の第二経路を分けます。
宮越・湯ノ岱は天の川を上る内陸の谷筋です。湯ノ岱周辺には河成段丘が発達し、下流市街地とは坂、冬道、斜面条件が違います。中心までの距離だけでなく、谷から江差・木古内方向へ出る交通を見ます。
段丘上なら天の川の洪水を一律に外せるとは限りません。自宅の高さ、谷底のバス停・乗降所、橋、段丘崖の道路を別々に見ます。冬は下り坂の凍結、豪雨時は崖沿い、河川増水時は谷底道路という三つの弱点を同じ地図に重ねます。
南の石崎には石崎川の河口集落があり、さらに小砂子・早川方面へ海岸道路が続きます。海沿いという共通点があっても、中心への帰便と災害時の孤立条件は地区ごとに異なります。
小森・豊田等では、以前の路線バス空白を新しい予約乗降点が補います。天の川下流、内陸谷、石崎川、南海岸を別々の一日として確かめます。
カミGO!を予約条件から使う
町内全域という言葉だけでなく、停留所、予約成立、運行時間、江差ターミナルへの往復を確かめます。
カミGO!は2025年10月1日に始まった予約型の乗合交通です。町内全域と江差ターミナルを運行エリアにし、旧小砂子線・江差木古内線のバス停、主要公共施設、商店、医療機関等に乗降場所があります。
固定時刻に全停留所を巡る路線ではありません。アプリ、町公式LINE、電話で予約し、成立した便が予約された停留所間を乗合で走ります。玄関先を自由指定する通常タクシーとは考えません。
現行案内では平日7〜18時、土日祝8〜17時。7〜8時と17〜18時は旧小砂子線区域の乗降が優先されます。通院予約へ使う日は、希望時刻の30分前までという最終期限だけでなく早めに予約します。
大人運賃は1乗車200円ですが、変更や減額条件は利用前に再確認します。カミGO!は「町内全域を走る」ことより、希望便が成立して帰りも予約できることが生活条件です。
運行車両は10人乗りワゴン2台で、1台の乗客定員は8人です。電話予約のほかアプリ・町公式LINEを使え、支払いは現金または交通系ICを含むキャッシュレスに対応します。車両が二台あることを常時二方向へ直行できる意味にはせず、午前の混雑、乗合による迂回、往復二件の予約成立を一組で確認します。
江差木古内線へ広域の予定をつなぐ
残る定時路線と予約交通の役割を分け、江差・木古内方面への乗継を組みます。
路線バス小砂子線は廃止されましたが、江差木古内線は現行の定時路線として残ります。カミGO!の開始を理由に全ての定時便がなくなったと誤解しません。
江差方面へは江差ターミナルで買い物、受診、別路線への乗継を考えます。木古内方面へは鉄道・新幹線へつながります。上ノ国・湯ノ岱・石崎等で、どちらの方向を日常に多く使うかを分けます。
カミGO!が町界を越えて行けるのは公表された江差ターミナルまでです。江差市街地の任意施設や木古内駅へそのまま直行する交通ではありません。江差ターミナルから目的施設までの徒歩・別便、木古内方向は江差木古内線の停留所と時刻を足します。
予約交通から定時バスへ乗り継ぐ日は、到着希望を詰めすぎません。乗合による回り道、予約状況、冬の道路を見込み、一本前へ接続します。