養老町は西の養老山地から東の平地へ下る町です。山麓、扇状地、牧田川・揖斐川側の低地が短い東西距離に並び、公式資料では東部に海抜ゼロメートル地域が広がると説明されています。同じ町内でも水と斜面から離れる方向は反対になります。
町内の養老鉄道駅は養老、美濃高田、烏江の三駅です。北隣の美濃津屋駅は海津市内にあります。路線図の近さや駅名の印象ではなく、駅所在地と玄関からの道を確かめます。
山麓から海抜ゼロメートルへ町を横断する
西の養老山地から東の低地まで、短い東西距離の高低差を読みます。
町域72.29km²の西には養老山地、その裾に扇状地、東には低地が広がります。西から東へ移るだけで、坂、地下水、河川、水路、見通しのよい平坦路の比重が変わります。
候補住所から駅、役場、学校、買い物先へ向かう道を東西にたどります。山麓では下りが帰宅時の上りになること、低地では橋や水路を越えることを時間に足します。
景色の違いとして眺めるだけでなく、雨の日の排水、冬の日陰、自転車で上れる坂、車を置ける場所へ置き換えます。
養老町の東西は、同じ距離でも斜面と低地で暮らしの確認項目が逆になります。
三駅を、山麓・中心・東部で分ける
養老・美濃高田・烏江を、周辺の用事と接続から比べます。
養老駅は山麓側、美濃高田駅は役場などがある高田の中心、烏江駅は町東部の入口として見ます。三駅は同じ養老鉄道上にありますが、周辺の用事と駅までの地形が異なります。
大垣方面へ向かう日と桑名方面へ向かう日を分け、朝の列車だけでなく帰りの接続を確認します。駅から自宅までの徒歩、自転車、送迎も含め、一便遅れた場合を試します。
美濃津屋駅が地図上で近い北部住所でも、駅所在地は海津市です。最寄り駅として使えるかと、行政・防災の確認先を混ぜません。
養老駅周辺では山麓側から駅へ下る道、美濃高田駅周辺では役場や中心部の用事、烏江駅周辺では東部低地から駅へ向かう橋と水路を見ます。三駅を同じホームまでの距離で比べず、駅の前後に何の用事を組めるかまで確かめます。
町内三駅は、山麓・町中心・東部の異なる入口として使い分けます。
鉄道の縦軸へ予約交通の横軸を足す
駅から離れた地域をオンデマンドバスでつなぎます。
養老鉄道は町を南北に通りますが、山麓から東部までを横断する路線ではありません。駅から離れた地域では、養老町オンデマンドバスと道路を東西の移動へ足します。
オンデマンドバスは利用登録と予約が必要です。運行時間や予約締切、乗降地点を現行案内で確認します。また、養老鉄道の駅同士だけを移動する使い方はできないため、鉄道の代わりではなく駅や施設へつなぐ交通として組みます。
受診や行政手続が延びた時、帰りを予約し直せるか、駅から先の便があるかを確かめます。家族送迎は、運転者が不在の日も予定へ入れます。
北部で美濃津屋駅を使う日は、海津市の駅へ出る生活圏と、養老町のオンデマンドバス利用条件を一つに混ぜません。鉄道へ接続する地点、予約交通で行ける乗降地点、行政情報を確認する自治体をそれぞれ記録します。
予約交通は鉄道の代替ではなく、南北の鉄道へ東西からつなぐ一手です。
二つの高速入口を同じ最寄りにしない
養老ICと養老サービスエリアスマートICを行き先別に見ます。
町には2017年開通の養老ICと、2018年供用の養老サービスエリアスマートICがあります。二つあるから町内のどこからでも同じように高速道路へ入れるわけではありません。
候補住所から各入口までの一般道、向かう方面、利用できる車両条件を確認します。通勤、物流、遠方受診など目的別に、普段使う入口と通行止め時の代替を分けます。
高速道路の近さは車の広域移動の条件です。鉄道駅への徒歩やオンデマンドバスの予約条件とは別の欄で評価します。
斜面と牧田川低地で避難を切り替える
土砂と洪水・内水の条件を、住所ごとの経路へ落とします。
山麓では土砂災害と谷の出口、東部低地では牧田川や揖斐川側の洪水・内水を重ねます。1959年の伊勢湾台風では根古地地先などで堤防決壊があり、水害の記憶は現在の避難経路を考える手掛かりです。
候補住所、自宅の階、三駅、停留所、普段使う橋、指定避難先を町の地図へ置きます。低地から西へ向かう経路が山際へ近づくなら、洪水と土砂で動く時刻と方向を分けます。
家族が大垣側と町内に分かれている昼間は、全員が帰宅する計画を置きません。それぞれが川や斜面を越えずに待てる場所を決めます。
斜面を離れる東向きと、水から離れる西向きを、同じ避難指示にまとめません。