八百津町に現役の鉄道駅はありません。かつて名鉄八百津線が明智駅と八百津駅を結んでいましたが、2001年10月に廃止されました。旧駅跡や線路跡が近くにあっても、現在使える鉄道として数えないことから始めます。
廃線後の町には、明智駅へ向かうYAOバス、町西部を定時で走る西部やおまる、東部・北部を予約で結ぶ東部やおまるがあります。駅がないという一言で終わらせず、住所ごとにどの仕組みで町外交通へ出るかを読みます。
廃線跡から現在の三つの出口へ切り替える
旧八百津駅の記憶と、いま使える明智・中川辺・美濃太田方向を分けます。
YAOバスは八百津町ファミリーセンターと名鉄広見線の明智駅を結びます。旧八百津線の廃止代替ですが、鉄道と同じ場所・速さで走るわけではありません。乗車場所、道路状況、明智駅での乗換を含めて一往復にします。
東鉄バス八百津線は美濃太田方面、西部やおまるは川辺町中心部や中川辺駅方面との接続を担います。明智駅へ出る日、中川辺駅へ出る日、美濃太田へ直接向かう日では、乗る場所も帰宅便も異なります。
候補住所からファミリーセンターや停留所まで歩き、朝の待合と夜の帰宅を確認します。旧駅跡が近いことではなく、いま乗れるバスへ安全に届くかを測ります。
廃線の歴史と現在の交通を分け、明智・中川辺・美濃太田の出口を選び直します。
木曽川を渡る橋で西部を分ける
八百津・伊岐津志・和知を、北岸と南岸の道路から読みます。
八百津町は木曽川によって南北の移動が分かれます。八百津中心、伊岐津志、和知は近く見えても、北岸・南岸のどちらにあり、どの橋を渡るかで役場やバス停への経路が変わります。
町の道路計画では、国道418号と木曽川両岸の県道が東西軸をつくり、橋がはしご状に南北を結びます。候補住所から最寄りの橋へ向かい、朝夕の通行、歩道、橋を渡った後の交差点を確かめます。
和知から川辺町方向へ出る日、伊岐津志から八百津中心へ渡る日、中心部から明智駅方面へ向かう日を分けます。一つの橋が工事や大雨で使えない時、次の橋まで回る距離も生活時間です。
木曽川の対岸は近所ではなく、使う橋まで含めて初めて同じ生活圏になります。
定時の西部と予約の東部を混ぜない
同じ「やおまる」でも、時刻表と予約という使い方が異なります。
西部やおまるは定時定路線型です。停留所と時刻を起点に予定を組み、区間によってはフリー乗降の案内もあります。一方、東部やおまるは事前予約に応じ、決められた乗降場所を結ぶデマンド型です。
同じ「やおまる」という名前でも、利用の入口が違います。西部では帰宅便に間に合うよう用事を終え、東部では予約締切、乗降場所、地区をまたぐ場合の扱いを事前に確認します。
西部から東部へ乗り継ぐ制度もありますが、乗継券や運賃の扱いがあります。単に二台を乗り換えると考えず、現行案内に沿って手配します。
公共交通計画には今後の再編や町外接続の検討も含まれます。検討中の可児駅方面への変更などを現行便として数えず、利用する日には町の交通案内でYAOバス、東鉄バス、西部・東部やおまるをそれぞれ確認します。
西部は時刻表から、東部は予約と帰宅時刻から逆算します。
久田見・福地・潮南の帰宅線を組む
東部三地域を中心からの距離だけで一括りにしません。
町の公式地域計画は、八百津、伊岐津志、和知、久田見、福地、潮南の六地域を分けています。東部の久田見・福地・潮南を「山側」と一括りにせず、それぞれの集落から乗降場所、中心部、町外への方向を確認します。
久田見は高原上のまとまりを持ち、福地と潮南はさらに東側の山地へ続きます。直線距離が短くても、谷を回り、国道418号や県道へ合流するまで時間がかかる住所があります。
通院、買い物、行政を別の日にせず、東部やおまるを予約した日に束ねられるかを試します。用事が延びた時の帰り、土曜運行の対象、悪天候による運休を最新案内で確認し、家族送迎以外の待機先も決めます。
東部から中心へ出た日に、別のバスへ乗り継いで町外へ行くなら、帰りの予約まで先に押さえます。往路だけ成立する計画は、日常の移動として完成していません。
木曽川と山道で待機先を分ける
橋、谷道、斜面のどれが使えないかで行動を変えます。
木曽川沿いでは洪水、東部の谷筋と丘陵では土砂災害を確認します。川から高い側へ移る橋や道が、斜面の下へ向かわないかを候補住所ごとに見ます。
八百津中心と伊岐津志では橋を渡らず待てる場所、久田見・福地・潮南では谷道が使えない時に地域内で待てる施設を決めます。別の地域へ避難することだけを前提にしません。
自宅、停留所、ファミリーセンター、普段使う橋、乗継先、指定避難所を地図へ置きます。大雨の日は予約交通も休止しうるため、交通の予約と避難の移動を同じ予定にしないことが大切です。
橋が使えない日と谷道が使えない日は、別の地域内待機で備えます。