田村市の中心は船引駅と市役所周辺ですが、市の暮らしはそこだけへ向いていません。2005年に滝根、大越、都路、常葉、船引の五町村が合併し、阿武隈高原の谷と丘陵を磐越東線、国道288号、予約交通が別々に結んでいます。
市内に駅が六つあるという数字は入口にすぎません。駅のない都路、駅から離れた常葉の集落、船引町内の北部・南部まで含め、帰れる時間から住所を読みます。
六駅を一本の便利さにしない
磐越東線の駅を並べるだけでなく、列車後の坂と家族の目的地から使う駅を選びます。
磐越東線の市内駅は、郡山側から要田、船引、磐城常葉、大越、菅谷、神俣です。船引駅は中心拠点、他の五駅は地域拠点として位置づけられます。六駅は同じ規模でも同じ停車条件でもありません。
駅数を足す前に、家族が朝に使う一駅と、夕方に降りてから帰れる一駅を決めます。 滝根では菅谷・神俣のどちらが実際の用事へ向くか、大越では駅から自宅までの谷筋、常葉では磐城常葉駅までの道路を測ります。
船引駅から市役所は徒歩圏ですが、駅近の価値を全市へ広げないようにします。列車到着後の予約交通、家族送迎、坂道を含めて玄関までの時刻を記録します。
六駅の比較では、郡山側へ向く朝と、いわき側から戻る夜を別に記録します。要田・船引を西側の入口、磐城常葉から神俣を東側の入口として仮置きし、実際に使う列車だけを残します。駅名が六つあることより、帰宅時に降りた一駅から谷沿いの自宅へ戻れることが重要です。
五地域の用事を船引へ集めすぎない
旧五町村の支所・集落・道路を使い、中心へ出なくても終わる一日を見つけます。
船引には行政・商業・医療の機能があります。一方、滝根、大越、常葉、都路にも支所や地区内の用事があり、すべての日を船引往復にする必要はありません。
五地域ごとに「その地域で終わる用事」を一つ置き、船引へ出る日を減らせるか試します。 滝根・大越は鉄道と地区内移動、常葉・都路は国道288号と予約交通の比重が高くなります。同じ高原市域でも一日の組み方が違います。
都路は鉄道駅がないため、最寄り駅の名前だけでは判断できません。船引方向、川内・浜通り方向、地区内の三方向を、昼と夜で別に走ります。
五町村が合併したのは2005年3月1日です。旧町名は現在も支所、交通エリア、防災図の索引として役立ちます。五地域を遠近で並べず、船引へ出る用事の頻度と、地域内または市外方向で終わる用事の頻度を一週間分だけ数えると、中心距離では見えない生活の向きが現れます。
まちなか線の境界を予約前に見る
田村らくらくタクシーが船引へ入れる範囲を、目的地の住所と往復時刻から確かめます。
田村らくらくタクシーは事前予約で乗り合わせる交通です。利用登録は不要で、電話またはLINEから予約できます。船引は北部・まちなか・南部、ほかは滝根、大越、都路・常葉のエリアと時刻線に分かれます。
滝根、大越、都路、常葉から船引へ行く場合、船引町内で乗降できるのは「まちなか線」の範囲です。目的地が船引町にあるというだけでは足りません。
病院や店舗の住所がまちなか線内かを先に照合し、行きと帰りの予約時刻を一組で確保します。 目的地が範囲外なら、駅や別交通からの残りを考えます。利用30分前までの予約も、急な用事には余白が少ない条件です。
予約が取れなかった日を例外にせず、最初から週の一日に置きます。家族送迎へ切り替えるのか、地区内の用事へ変更するのか、駅まで行ける別手段があるのかを決めます。予約制交通は便利さを加える手段であり、急用時の最後の一台として無条件に数えません。