相馬駅を降りると、市役所や中心用事へ向かう道が分かりやすく見えます。けれども、市域は国道6号を越えて松川浦・海岸へ伸び、西は山上・玉野の丘陵まで続きます。南部には日立木駅があり、相馬駅一駅で暮らしを説明できません。
相馬市の都市計画は、1954年の合併前から続く生活圏を基に八地域を定めています。駅までの距離だけでなく、候補住所がどの地域に属し、平時と災害時にどちらへ動くかを一組で考えます。
相馬駅から中村を東西に分ける
中心用事が集まる駅西側と、国道6号を越えて海へ続く東側を別の生活面として見ます。
中村西には相馬駅、市役所、中心市街地の用事が集まります。中村東は新沼・光陽から原釜・和田・尾浜へ広がり、国道6号と常磐線の東側、さらに海との距離が住所ごとに変わります。
相馬駅からの徒歩分数より、毎日線路や国道6号を何回越えるかを数えます。 駅西側に住み海側へ通う家族と、海側に住み中心へ通う家族では、同じ距離でも混雑時と非常時の向きが逆です。
相馬市バスターミナルは高速・急行バスの乗降場所で、利用者用駐車場もあります。鉄道の相馬駅と同じ入口にまとめず、家族を送る場所、帰宅時に迎える場所を別に歩きます。
市の案内ではバスターミナルに利用者用65台分の駐車場があります。だからといって毎回駐車できるとは決めず、朝の入庫、降車後の乗換、夜の迎車が互いに干渉しないかを同じ曜日に試します。鉄道利用日は相馬駅、都市間バス利用日はターミナルと、送迎地点を家族の予定表でも分けます。
日立木駅を南部の入口にする
二駅を一つに数えず、八幡・日立木・磯部側の用事と帰宅を南から測ります。
常磐線の市内駅は相馬駅と日立木駅です。日立木駅は南部の入口ですが、飯豊・八幡・磯部のすべてが駅徒歩で結ばれるわけではありません。駅から集落、学校、買い物先までの道路を実際の時刻で測ります。
二駅を合計せず、朝に使う駅と夕方に戻れる駅を住所ごとに一つずつ選びます。 家族の勤務先が南なら日立木、中心用事が多いなら相馬という使い分けも、帰りの列車と駅後の移動が成立して初めて生活線になります。
生活路線バスは相馬駅前から西工業団地方面等へ向き、年度ごとに減便・増便や時刻変更があります。過去の時刻表ではなく、候補住所を確かめる日の現行便で往復します。
日立木駅を使う候補では、列車を降りた後の徒歩だけを測らず、雨の日に家族が迎えられる場所、相馬駅側へ乗り越したときの戻り方も確認します。南部の住所にとっては、相馬駅まで北上するより日立木駅から帰る方が短くても、終列車後の一手がなければ毎日の入口にはなりません。
八地域へ日常の向きを戻す
旧町村界から続く生活圏を使い、駅前から遠いという一語を具体的な行先へほどきます。
八地域は中村西、中村東、大野、飯豊、八幡、日立木、磯部、山上・玉野です。旧町村界は単なる歴史区分ではなく、地区公民館、統計、防災資料を探す単位として現在も使われます。
「駅前・郊外」の二択をやめ、八地域それぞれで平日に終わる用事を一つ見つけます。 大野なら相馬駅と西工業団地側、飯豊・八幡なら中心南部と日立木側、磯部なら海岸と中心の間を測ります。山上・玉野では相馬駅へ出ない日を作ります。
1954年に中村町と七村が一つになった経緯を知ると、今も地域名が生活情報の索引になる理由が分かります。住所を見たら大字だけでなく、八地域のどこかを確認します。
実際の調べ方は、候補の大字を八地域へ割り当て、その地域名で公民館、防災、交通の現行ページを引く順です。「相馬市」で一括検索すると海側と丘陵側の情報が混ざりますが、地域名を一つ足すと、日常の窓口と対象ハザードを同じ住所へ戻せます。