坂祝町の鉄道入口はJR高山本線の坂祝駅です。駅は木曽川沿いの町南部にあり、岐阜方面と美濃太田方面へつながります。しかし、面積12.87平方キロメートルの小さな町でも、駅を中心とした円だけでは暮らしを説明できません。
町の中央には郷部山があり、西には城山などの山地があります。南の駅・木曽川沿い、東の坂倉、北の大針、西の黒岩・深萱では、丘陵をどちらから回って用事へ向かうかが異なります。
坂祝駅を、木曽川沿いの南口として読む
一駅の近さを、南側へ下る経路と帰宅時間から測ります。
坂祝駅は一つですが、町の中央にあるわけではありません。取組や勝山では駅へ向かう距離を測りやすい一方、北部や東西の住所では、郷部山を回って南へ下る区間が加わります。
候補住所から駅まで歩き、自転車、送迎も試します。坂、踏切、歩道、夜の照明、列車に一便遅れた帰りを確かめます。駅に着くまでだけでなく、駅から玄関へ戻る最後の区間を生活時間に含めます。
高山本線で岐阜側へ出る日と美濃太田側へ出る日を分け、帰宅列車の時刻を見ます。車で町外へ向かう日と鉄道の日を一つの「交通便利」にまとめません。
坂祝駅は町の南口であり、北・東・西の住所には駅までの回り込みがあります。
中央の郷部山を回る五つの生活面
取組・勝山・坂倉・大針・黒岩・深萱を、丘陵の周囲に置きます。
1897年、坂倉、大針、黒岩、深萱、勝山、取組、深田の七村が合併しました。深田は1950年に太田町へ編入され、現在の町域は六つの旧村名を手掛かりに読めます。
取組は駅と役場に近い中央南部、勝山は木曽川沿い、坂倉は東部の工業地、大針は北部の農地と沿道機能、黒岩・深萱は西側の山際として、日常道路の向きが違います。歴史区分を紹介して終わらず、現在の学校、買い物、通勤、地域交通へ戻します。
郷部山を時計回りに進むか、反時計回りに進むかで、短い直線距離が長い道路距離になります。候補住所から駅、役場、買い物先へ走り、丘陵を回る交差点と朝夕の通行を記録します。
取組から駅へ向かう短い一往復と、勝山から木曽川沿いを戻る一往復は分けます。坂倉から工業地域へ向かう通勤時間、大針から国道248号側へ出る買い物、黒岩・深萱から南へ下る受診を同じ地図に重ねると、丘陵の回り込みが生活時間として見えてきます。
町の短さより、郷部山をどちらから回るかが日常の所要時間を決めます。
ほぎもんバスとデマンド交通を混ぜない
定時の地域交通と対象要件のある交通を別々に使います。
町はコミュニティバス「ほぎもんバス」を運行しています。町内の停留所と公共施設を結ぶ定時の移動として、候補住所に近い停留所、運行日、帰宅便を現行案内で確認します。
デマンド交通は、年齢や運転免許返納などの対象要件と事前登録を伴う制度です。誰でも同じ条件で好きな時刻に利用できる交通として数えません。今利用できる人と、将来利用を検討する人を分けます。
通院や行政の予定が決まる日、買い物の終了が延びる日、休日に車を使えない日を別々に組みます。ほぎもんバスが運行しない日の代替を家族送迎だけに任せず、徒歩で届く用事と日程変更も考えます。
二つの地域交通は、利用できる人と予約方法を分けて生活予定へ置きます。
国道21号・248号の近さを町内移動へ戻す
広域道路の速さと玄関までの回り込みを分けます。
国道21号坂祝バイパスは町の広域移動を支え、北側で国道248号バイパスへつながります。岐阜方面、美濃加茂方面、関方面へ車で出る時の入口になりますが、広い道路が近いことは、駅や町内施設へ歩きやすいことと同じではありません。
坂倉の工業地域では通勤時間帯の車、大針では国道248号沿いへの出入り、勝山・取組では鉄道と木曽川沿いの道路を確認します。黒岩・深萱から広域道路へ出るには、山際の地域道を先に通ります。
車、鉄道、ほぎもんバスの日を一週間に置き、同じ目的地へかかる玄関からの時間を測ります。町外施設が近い場合も、行政・防災の管轄は坂祝町で確認します。
木曽川・加茂川と西の斜面で避難を分ける
川から離れる道と丘陵から離れる道を一つに固定しません。
南側では木曽川、町内では加茂川などの洪水・内水を確認します。町の防災情報は複数河川の想定を更新しているため、古い一枚の地図だけに頼らず現行版へ戻ります。
黒岩・深萱など西側の山際では土砂災害と谷の出口を重ねます。川から高い側へ離れる道が郷部山や西の斜面へ近づくなら、洪水時と土砂災害時の避難方向を同じにできません。
自宅、坂祝駅、停留所、役場、普段使う橋、指定避難所を地図へ置きます。家族が坂倉の勤務先と駅方面に分かれている昼間は、全員が丘陵を回って帰宅する前提を外します。
木曽川・加茂川から離れる道と、西側斜面から離れる道を別々に持ちます。