小矢部市では、北陸自動車道、東海北陸自動車道、能越自動車道が接続します。車の広域地図では大きな結節点です。一方、市内の鉄道駅はあいの風とやま鉄道の石動駅で、津沢や丘陵部へは次の移動が必要です。
市は北・西・南の三方を丘陵・山地に囲まれ、東側が砺波平野へ開きます。1962年に旧石動町と旧砺中町が合併して成立し、石動と津沢という二つの市街地を持ちます。
高速道路三本と鉄道一駅を分ける
車の広域結節と、徒歩・鉄道・地域交通の日常を同じ利便へまとめません。
高速道路が近い住所は、金沢・富山・岐阜方面への車移動を組みやすい場合があります。ただしインターチェンジまでの道路、冬の運転、家族で車を共有する日、運転できない日を含めなければ、生活の交通にはなりません。
石動駅から列車を使う場合、候補住所から駅までのバス、予約交通、自転車、送迎を足します。高速道路のジャンクションが見える場所でも、駅や病院へ歩けるとは限りません。広域道路の結節性と、毎日自力で移動できる範囲は別々に評価します。
国道8号、359号、471号も役割が異なります。通過交通の多い幹線を近さだけで選ばず、住宅地から安全に出入りできる交差点、歩道、右左折、積雪時の見通しを確認します。
石動と津沢に二つの中心を置く
鉄道・行政の石動と、旧砺中町側の津沢で日常用事の向きを替えます。
石動には鉄道駅、市役所、既成市街地があり、県境側と高岡方面を結ぶ入口です。津沢は旧砺中町側の市街地で、国道359号や砺波・南砺方向の用事が関わります。二つを石動駅からの距離だけで並べません。
津沢の住所では、地域内で済む買い物・通院と、石動へ行く行政・鉄道の用事を分けます。週に一度の鉄道利用より、毎日の学校や日用品が津沢側で完結する場合もあります。反対に石動周辺でも、車で東側の商業施設へ向かう日があります。
小矢部川と支川、幹線道路を越える横移動は、地図上の直線より時間がかかることがあります。石動を市全体の唯一の中心にせず、津沢をもう一つの生活の基準点として置きます。
たとえば津沢側で日用品と学校の用事を済ませ、週に数回だけ石動駅から列車に乗る世帯なら、毎日を石動中心に描く必要はありません。反対に、通勤先が高岡方面で家族の通院先が津沢側なら、朝と昼で向かう中心が逆になります。二市街地の間を往復する回数を数えると、住所の負担が具体化します。
朝夕の固定便から昼の予約便へ渡す
メルバスとチョイソコおやべの時間帯・乗り方を一日の中でつなぎます。
市営バス「メルバス」は、交通再編後、朝夕の通勤・通学時間帯を中心に運行します。土日祝日は運休という現行条件があるため、平日朝に使える便を休日の外出へ数えません。
日中はAIオンデマンド交通「チョイソコおやべ」が主体です。会員登録、予約、停留所、運行時間、乗り合いによる到着幅を確認します。旧デマンド式乗合タクシーは休止されており、古い案内を現在の仕組みへ混ぜません。
朝はメルバスで石動駅、昼はチョイソコで通院、夕方は列車からメルバスへ戻れるかという一日を作ります。接続が切れる時間には自転車・送迎・タクシーのどれを使うか決めます。固定便と予約便の本数を足すのではなく、時間帯の境目を無理なく渡れるかを確かめます。
確認すべき境目は、朝便の終了後、日中サービスの開始前後、夕方便へ戻る直前です。休日はメルバスを前提にせず、チョイソコの運行条件と家族の予定を別に組みます。平日一日だけ成立する表ではなく、通院日と休日の二枚を作ります。