尾鷲市の海岸線には、尾鷲、須賀利、九鬼、早田、三木浦、三木里、賀田、梶賀などの集落が入り江ごとに並びます。一つの港町として眺めると、隣の湾へ越える峠と帰りの便が消えてしまいます。
市は1954年、尾鷲町、須賀利村、九鬼村、北輪内村、南輪内村が合併して成立しました。現在のふれあいバスも五つの方向を持ちます。旧地域と現行交通を重ねて読みます。
尾鷲駅を五路線の中心として測る
市街地の駅、病院、行政、買い物を、湾へ戻る最後の便から逆算します。
JR尾鷲駅の周辺には市街地があり、ふれあいバスは尾鷲駅を中心に各方面へ向かいます。尾鷲地区の循環、九鬼・早田線、北輪内線、南輪内線、須賀利地区の五路線を、同じ頻度の網として数えません。
尾鷲総合病院、市役所、買い物先を一日に置き、用事終了から各湾へ戻る便を確認します。市街地内を回るバスに乗れても、九鬼や賀田へ戻る便が終わっていれば二件目を足しません。
列車からバスへ乗り継ぐ日は、尾鷲駅での待ち時間と、運休時に安全に待てる場所を確認します。尾鷲駅は市の中心というより、五つの湾へ帰る交通を受け渡す時刻表の中心です。
大曽根浦・九鬼・三木里・賀田で列車を逃した場合、次の列車まで海岸道路を歩く案は作りません。駅周辺で待てる場所、同じ湾内の家族へ連絡する順、ふれあいバスが独立して動いているかを確認します。公式情報がそろわない時は尾鷲駅へ近づくのではなく、現在いる湾で止まります。
旧五町村を湾ごとの交通へ重ねる
合併史を説明で終えず、須賀利から南輪内までの駅・バス・峠を分けます。
尾鷲市街、須賀利、九鬼・早田、北輪内、南輪内では、尾鷲駅までの方向も災害時の道も違います。旧五町村の単位は、現在もバス路線と地域別ハザードマップを読む手掛かりになります。
JR紀勢本線には尾鷲、大曽根浦、九鬼、三木里、賀田等の市内駅があります。ただし、駅がある集落でも海岸や住宅からホームまでの坂、列車間隔、駅から診療所への移動が残ります。
道路と鉄道が同じ谷・峠を通る区間では、片方が止まった時にもう片方を当然の代替にしません。湾ごとの生活線は、駅・バス・道路の三本が本当に独立しているかまで確かめて初めて見えます。
北輪内では三木浦・小脇・名柄から三木里駅へ出る線を、南輪内では古江・賀田・曽根・梶賀から賀田駅やバスへ出る線を別に描きます。北輪内から三木里駅へ届くことと、南輪内から賀田駅へ届くことは交換できません。湾内の診療・買い物先と、市街地へ越える日を週の中で分けます。
須賀利の市外乗継を市内用事に入れる
海山バスセンターでの乗継を省かず、通院後に須賀利へ戻れるか確かめます。
須賀利地区から尾鷲市街地へ向かう際は、海山バスセンターで三重交通の尾鷲海山線と島勝線を乗り継ぐ経路が案内されています。同じ尾鷲市内の移動でも、市外の結節を通ります。
須賀利から総合病院へ行く日は、地区便、海山での乗継、病院到着、診察、帰りの乗継を一続きにします。一本遅れた時に次の接続があるか、夕方に須賀利まで戻れるかを往路前に決めます。
海山バスセンターへの到着が予定より遅れ、次の接続に間に合わない見込みになった時点で、尾鷲市街へ進む用事を中止します。受診予約は出発前に遅延時の扱いを確認し、薬が切れる日と行政期限を同日に重ねません。帰りの乗継を一本でも失う日は、須賀利側で完結する用事へ替えます。
2024年10月には須賀利地区の便とセミデマンド便が改定されました。保存済みの古い表を使わず、利用日の最新案内を開きます。須賀利の暮らしでは、市外乗継を例外にせず、市内の受診を支える正式な一工程として数えます。
診療と買い物を最後の集落便で切る
尾鷲総合病院で予定が延びた時、残す用事と翌日に回す用事を決めます。
尾鷲総合病院で診察が延びた時は、薬の受取りを残し、買い物や行政を翌日に回します。九鬼、早田、三木浦、三木里、賀田、梶賀へ帰る便を失う二件目は始めません。
JRを使う住所でも、列車到着後に集落内の玄関まで歩ける明るさと天候を確認します。ふれあいバスとJRのどちらか早い方ではなく、駅・停留所から安全に帰れる方を選びます。
家族送迎は、夜勤や大雨の日にも頼めるかを分けます。尾鷲で用事を組む基準は市街地で何件済むかではなく、最後の湾越えを明るいうちに終えられるかです。
病院では診察、検査、会計、処方箋、薬局を別の終了時刻で見ます。帰便が迫れば、診察と当日必要な薬を残し、会計方法を窓口へ相談し、買い物は切ります。家族へ頼めるのは商品受取りか駅からの迎えかを一つに絞り、複数の役割を同時に求めません。
津波と土砂が競合する道で止まる
海から高く動く線と、斜面・峠へ入らない線を湾ごとに用意します。
津波ハザードマップは尾鷲、須賀利・行野浦、九鬼・早田、三木浦から三木里、古江から梶賀まで集落別に示されます。海から高い場所へ上がる道を、玄関から実際に歩きます。
一方、多雨時には斜面、河川、峠、道路通行止めも確認が必要です。津波避難で上がる道が土砂災害の区域に近い場合、地震時と豪雨時で別の避難先・待機先を持ちます。
家族が尾鷲駅、九鬼、賀田に分かれている時は自宅集合を外します。市街地は病院・鉄道、九鬼は峠と津波、賀田は南輪内線・海岸・斜面を確認します。大雨時は湾を越えて尾鷲駅へ集まらず、各湾で複数日を続けられる備えを先に使います。
地震後は海面・津波情報と高所到着を、大雨時は斜面・河川・道路規制を先に伝えます。「避難した」だけでなく、原因、現在地、次に動かない時刻を短文で共有します。津波避難路が豪雨時の安全路とは限らないため、家族の定型文も地震用と大雨用の二つに分けます。