朝日町の面積は5.99平方kmです。その小さな町域に、JRの朝日駅と近鉄の伊勢朝日駅があります。名前が近くても、同じホームで乗り換える駅ではありません。
二駅、旧東海道、みえ朝日IC、低地と丘陵が短い距離で切り替わる町を、徒歩と防災の両面から読みます。
JR朝日駅と伊勢朝日駅を交換しない
町域の小ささだけで二駅を一つにせず、列車の行先と駅から先の用事で選びます。
朝日駅はJR関西本線、伊勢朝日駅は近鉄名古屋線です。行先、列車間隔、駅から目的地までの方向が異なります。
町の図書館・歴史博物館はJR朝日駅から徒歩5分、伊勢朝日駅から徒歩20分と案内されています。町が小さくても、駅から先の差は消えません。
二つの朝日駅は同じ中心の表裏ではなく、JRと近鉄で別の都市へ向く入口です。 候補住所から実際に使う方を歩きます。
平日の朝は二駅それぞれへ歩き、列車へ乗るまでの信号、踏切、ホームへの時間を記録します。夜は同じ道を雨天と荷物ありで戻り、最終的に玄関へ早く着く方を見ます。列車遅延時にもう一方へ替える案は、駅間の徒歩と次の列車を合わせて短くなる場合だけ残し、駅名の近さだけで代替にしません。
旧東海道を生活道路として歩く
歴史的な通りを眺めるだけでなく、道幅、交差点、通学、避難の線として確かめます。
旧東海道は歴史的な町並みを残す一方、現在も住宅が接する生活道路です。町の計画も、景観だけでなく交通安全と防災へ配慮する軸に位置づけます。
朝夕の通学、車とのすれ違い、雨の日の排水、避難時に人が重なる場所を歩きます。保存された道だから歩きやすいとは限りません。
旧東海道は鑑賞する線ではなく、毎日の通行と災害時の退避が重なる細い生活線です。
登校時間と夕方の買い物時間に歩き、車とのすれ違い、子どもが立ち止まれる場所、雨水が集まる場所を確認します。災害時には旧街道を長く東西へ進むより、候補住所から短く高い側へ移る方がよい場合があります。日常の歩きやすさと避難の使いやすさを別欄へ記録します。
旧市街地と丘陵住宅地を分ける
短い距離でも線路と高低差を越えるため、玄関から駅・買い物までを実際に歩きます。
町の計画は旧来の市街地と、新たに人口が定着した市街地の接点を示しています。低地側から丘陵側へ移ると、駅までの方向、坂、道路幅が変わります。
候補住所から二駅、役場、日用品、学校までを往復します。直線距離が短くても、線路、国道、旧街道をどの順で越えるかを記録します。
5.99平方kmという数字は徒歩生活を保証せず、高低差と横断箇所が住所の時間をつくります。
二駅・役場・ICを一つの中心にしない
交通結節点が近接していても、徒歩と自動車で使う入口を分けます。
町の立地適正化計画は、二駅とみえ朝日ICを交通結節拠点に位置づけます。ただし、鉄道、行政、自動車の入口は使う目的が違います。
通勤は駅、行政は役場、広域自動車移動はICまでの一般道を別に測ります。近接して見える施設を、一度に歩いて済ませられるとは決めません。
朝日町の中心は一つの広場ではなく、二駅、旧街道、役場、ICを目的別に使い分ける短い回路です。
役場と買い物を同日に済ませる時は、受付時間のある行政を先にし、帰りに使う駅までの徒歩を残します。自動車でICを使う日は駅前の用事を無理に足さず、駐車後の歩行を含めて別日と比較します。予定が延びたら、期限のある手続き、毎日の通勤、買い物の順に守り、景観散策は次回へ回します。
五つの地図で越えない線を描く
同じ水害という言葉でまとめず、原因ごとに退避方向と待機場所を替えます。
町は津波、液状化・揺れやすさ、洪水・土砂、高潮、内水の地図を公表しています。洪水は朝明川等の氾濫、内水は短時間強雨による排水遅れで、原因が異なります。
自宅から駅、学校、避難先までを地図ごとに重ねます。津波で高い方へ動く線と、大雨時に土砂や冠水を避ける線が同じかを確認します。
小さい町ほど遠くへ逃げるのではなく、災害ごとに越えない線を短く正確に選ぶことが重要です。
家族で、朝明川の洪水、内水、高潮・津波、地震時の液状化・揺れやすさを分担して確認します。連絡文には現在地、見た地図、越えない線、次の確認時刻を入れます。低地側の家族を迎えるために丘陵側から下らず、近鉄線南東側からJR側へ横断する前にも、原因別のハザードと道路状況を確かめます。