国東市は国東半島のおよそ東半分を占め、北から国見、国東、武蔵、安岐の4地域が並びます。市内に鉄道駅はありません。海岸の国道213号と民間路線バスが南北の幹線となり、国見では予約型の「チョイソコくにさき」、国東・武蔵・安岐では定時型の「おでかけ号」が地域内移動を補います。
空港がある市だから移動が一様に便利という読み方もできません。駅の代わりに四つの町中心、海岸軸、谷筋、大分空港、伊美・竹田津の二港を置くと、住所ごとに違う国東市の入口が見えてきます。
駅の代わりに、四つの町中心を置く
国見・国東・武蔵・安岐の庁舎、買い物、医療、学校を入口にします。
現市は2006年に国見町、国東町、武蔵町、安岐町が合併して成立しました。国東地域には市役所、国見・武蔵・安岐には総合支所があり、旧町の地域区分は現在の行政・交通・学校・地域活動にも残ります。
国見では伊美・竹田津等の海岸中心、国東では市役所周辺、武蔵・安岐では空港周辺と各支所の用事を先に地図へ置きます。最寄り駅検索ではなく、自宅から買い物、受診、通学、行政へ向かう最初の道路・バス停を確認します。
海岸沿いの住所は国道213号や民間路線へ出やすい場合がありますが、谷の奥では幹線までの一段があります。直線距離が近くても、橋、坂、狭い道路、停留所までの照明で所要は変わります。雨の日と夜に同じ道を使えるか歩きます。
「国東市中心から何分」だけでなく、四地域のどこで日常の用事が済み、週何回ほかの地域へ出るかを数えます。駅がないことを車必須という一語へ短縮せず、家族ごとの往復を作ります。
国見・国東は、二つの港と海岸軸で読む
伊美港と竹田津港を別航路とし、国東中心までの南北移動を見ます。
国見地域の伊美港は、姫島村営フェリーの本土側入口です。姫島港まで約20分ですが、国見の普段の買い物・受診をフェリーが支えるわけではありません。姫島へ渡る日と、国東・武蔵・安岐へ南下する日を分けます。
竹田津港は山口県周南市の徳山港と結ぶ別の航路です。伊美港と発着先・所要・利用目的が異なります。国見の候補地からどちらの港へ近いかだけでなく、航路を使わない平日の停留所、支所、買い物先を確認します。
国見のおでかけ号は2024年10月に予約型の「チョイソコくにさき」へ置き換わりました。竹田津・伊美地区は水・木曜、岐部・熊毛地区は火・金曜の8時30分〜16時30分に運行します。古い定時路線名ではなく、現在の二つの利用区域から候補住所を探します。
国東地域には市役所、商業・医療・文化機能が集まり、四地域の行政中心となります。ただし国見から国東へ出る一日と、国見地域内で済む一日は異なります。海岸路線バスの到着と帰り、乗換え時の待合、荷物を持つ徒歩を加えます。
海岸の国道213号は分かりやすい南北軸ですが、工事、高波、災害時に同じ経路へ依存しないかを見ます。国見・国東の谷筋では海岸へ下りる道が一本に近い場所もあるため、地域内で待てる場所と連絡先を準備します。
武蔵・安岐は、空港生活圏を分解する
空港の広域性と、日用品・通学・受診の地域内移動を混ぜません。
都市計画マスタープランは、大分空港の開港によって武蔵町と安岐町の市街地が一体的な生活圏を形成したと整理します。空港周辺の勤務、道路、商業を両地域で共有する一方、武蔵支所・安岐支所や学校・地域施設は旧町ごとに確認します。
大分空港は県外へ向かう広域交通の入口です。しかし毎日の買い物、通学、通院、地域内の移動を航空便が代替するわけではありません。空港勤務の家族と、国東中心・杵築方面へ向かう家族が同じ車を必要とする時間帯を探します。
武蔵町糸原周辺では空港道路、海岸軸、地域内道路を分けます。空港に近い住所でも、支所や日用品へ向かう方向が滑走路・幹線の入口と同じとは限りません。安岐では空港南側と安岐中心、半島内陸の両子方面等を別の一日にします。
空港周辺で早朝・夜間の勤務がある場合、旅客向けバスの時刻だけでは通勤を組めません。勤務開始前の道路、家族送迎、駐車、終業後の買い物を確認します。日中の空港アクセスと交替勤務の生活線を同じにしないことが大切です。
武蔵・安岐から国東市役所へ向かう行政用事も、各総合支所で済む用事と分けます。国東中心へ出る回数が月に何回あるかを数え、空港周辺だけで済む平日と、国東・杵築方面へ出る日を別の行程にします。
空港への近さは広域移動の条件であり、武蔵・安岐の生活圏全体を表す点数ではありません。勤務先、学校、受診先、買い物先を置き、空港を使わない六日間の移動を先に完成させます。
地域交通を、町別の曜日へ置く
国見の予約型と、国東・武蔵・安岐の定時型を利用条件から分けます。