飛騨市は古川町、神岡町、河合村、宮川村の2町2村が2004年に合併して生まれました。約792.53km²の市域の約93%が森林です。市役所と飛騨古川駅のある古川だけを基準にすると、宮川沿いを北上する町と、高原川側へ開く神岡の生活が見えません。
西部には宮川、東部には高原川が流れます。古川盆地を離れると、集落は河岸段丘や支谷へ分かれます。四町を一つの山間市としてまとめず、二つの流域と交通ゾーンから読みます。
四つの町を、飛騨古川駅からの距離で並べない
合併した古川・神岡・河合・宮川を二流域へ戻します。
古川町は市役所、飛騨古川駅、生活施設が集まる盆地です。河合町と宮川町はJR高山本線と宮川に沿い、神岡町は高原川側でバス・道路を中心に動きます。
同じ市内でも、古川へ向かう日、高山市へ出る日、富山県側へつなぐ日、町内の振興事務所や病院で済む日が異なります。一週間の目的地を四町へ振り分けます。
飛騨古川駅からの距離は一つの目安ですが、峠や市境、冬の道路を消してしまいます。候補住所がどの流域にあり、最初にどの谷を下るかを先に確かめます。
四町の違いは中心駅までの遠近ではなく、宮川側か高原川側かから始まります。
宮川沿いの七駅と、鉄道のない神岡を分ける
駅の数ではなく、線路が届く町と届かない町を見ます。
JR高山本線の市内駅は飛騨古川、杉崎、飛騨細江、角川、坂上、打保、杉原です。古川から宮川町杉原まで線路が続きますが、七駅を同じ駅勢圏として数えません。
古川盆地では駅徒歩、河合・宮川では集落から駅へ下る道、列車間隔、雪の日の待合環境を見ます。駅があることと、通勤・通学の希望時刻に往復できることは別です。
神岡町には現行の旅客鉄道駅がありません。旧神岡鉄道の施設を現在の交通として数えず、濃飛バス、ひだまる、かみおかぐるりんバスを起点にします。飛騨市民病院や神岡振興事務所へ行く日も一緒に試します。
宮川沿いのJR生活と、神岡のバス生活は別の時刻表で組み立てます。
ひだまる・幹線バス・乗合タクシーを重ねる
ゾーンと予約条件を、一日の用事へ接続します。
飛騨市の交通は、高山本線と濃飛バスの幹線、市営バス「ひだまる」の地域路線、乗合タクシーなどで構成されます。第2次地域公共交通計画は2026年度からの現行計画です。
古川・神岡線、山之村線、天生線、宮川線、かみおかぐるりんバスは、同じ本数・運行主体ではありません。河合宮川乗合タクシーなどは予約や対象範囲を確かめます。
高山市区間をまたぐ濃飛バス路線もあります。市内移動という理由で行政界の内側だけを通るとは決めず、途中の運賃、乗継、災害情報の確認先を分けます。
神岡で飛騨市民病院の受診が長引いた日は、かみおかぐるりんバスで町内へ戻るのか、古川・神岡線へつなぐのかで行程が変わります。河合では角川駅と天生線、河合宮川乗合タクシーを同じ自由乗降の便として扱いません。用事が終わる時刻から逆にたどり、予約が必要な区間だけを色分けします。
交通名を列挙せず、幹線から地域路線、玄関までの三段階を一往復にします。
二つの流域は、同じ市内でも出口が違う
宮川と高原川に沿う道を、市境を越える移動まで追います。
宮川側は古川、河合、宮川から富山県方向へ谷が続きます。高原川側の神岡は高山市上宝や富山県側へ道路・バスがつながります。二つの流域を市役所への一本の道として見ません。
河合の小鳥川、宮川の本流、神岡の高原川では、普段渡る橋と道路規制時の迂回が変わります。地図上で近く見える隣町へ峠越えが必要なら、通年の生活線として使えるかを別に確認します。
通院先や勤務先が市外にある世帯は、市境を越える経路を正式な日常線として測ります。途中で運休・通行止めが出た時、市内のどこへ戻るかも決めます。
洪水・土砂・冬の道路を四町別に決める
町別図と帰宅路から、動く時刻と待つ場所を分けます。
市は古川町と神岡町の洪水図、古川・神岡・河合・宮川の土砂災害図を公開しています。古川盆地の浸水、各町の斜面、支谷の道路孤立を一つの安全度にまとめません。
2018年7月豪雨では宮川の増水や土砂流出など、地区と道路ごとに異なる被害が記録されました。候補住所だけでなく、駅、停留所、病院へ向かう道がどの図に入るかを見ます。
冬は除雪された幹線へ出るまでの道、駅・停留所で待つ時間、運休時に一晩待てる場所を確認します。家族が四町に分かれている時は、無理に古川へ集合しません。
四町それぞれに、洪水・土砂・雪で動かない条件と待機先を持ちます。