羽島市の名を聞くと、東海道新幹線の岐阜羽島駅が最初に浮かびます。遠方へ出るには重要な入口です。ただし、市内で毎日使う駅、病院へ行くバス、買い物へ向かう道まで新幹線が担うわけではありません。
市内には名鉄竹鼻線・羽島線の7駅が南北に並び、コミュニティバスが駅から離れる地区と市民病院などを結びます。さらに市域は木曽川と長良川に挟まれた低平地です。広域移動、日常移動、水防を三枚に分けてから住所を選びます。
新幹線の駅を、日常の中心と決めつけない
遠方へ出る岐阜羽島駅と、市内で毎日の用事を運ぶ線を切り分けます。
岐阜羽島駅は東海道新幹線の広域拠点で、隣の新羽島駅から名鉄羽島線へ接続できます。しかし、新幹線駅の近さを市内生活の便利さへそのまま置き換えることはできません。
候補住所から岐阜羽島駅へ向かう日、市役所や市民病院へ向かう日、岐阜市や一宮市へ通勤する日を分けます。出張が月に数回なら、その利点と毎日の買い物・受診の経路を同じ重みで数えないことが大切です。
一週間には通勤、通学、買い物、受診を置き、一か月には新幹線を使う出張や帰省を置きます。二つの頻度表を分けると、新幹線駅徒歩を優先すべき世帯か、竹鼻中心や北部の名鉄駅を優先すべき世帯かが見えてきます。
新幹線駅周辺では、列車到着時だけでなく、店が閉まる時間、名鉄の帰宅列車、駅から住宅までの夜道を見ます。
岐阜羽島駅の近さと、毎日の移動のしやすさは同じではありません。
名鉄七駅で南北の一日を組む
最寄駅ではなく、目的地、列車、駅から玄関までの往復で使う駅を選びます。
市内の名鉄駅は南宿、須賀、不破一色、竹鼻、羽島市役所前、江吉良、新羽島です。竹鼻線と羽島線が市内を南北に結び、江吉良で線の役割が分かれます。
最寄駅の距離だけでなく、勤務先へ向かう列車、乗換、朝夕の本数を確認します。竹鼻駅や羽島市役所前駅を使う日と、新羽島へ出る日では目的が違います。駅前駐輪、踏切、雨天時の待ち場所も玄関からホームまでに含めます。
江吉良駅では竹鼻線と羽島線の役割が分かれます。北部の南宿・須賀・不破一色から岐阜方面へ向かう日と、江吉良から新羽島へ向かう日は同じ乗車ではありません。目的地に対して必要な乗換と帰宅列車を確認します。
名鉄7駅は南北の線です。市東西の河川を渡る移動、南部の全地区、道路沿いの勤務先を自動的に支えるものではありません。
名鉄七駅は市内の南北線で、東西の河川越えまで担う線ではありません。
病院へ向かうバスから住所を見る
車が使えない日の受診を、停留所、診察、薬、帰宅便まで通します。
市のコミュニティバスには、はしまわる線と南部線があります。はしまわる線のルートは羽島市民病院を経由し、車を使えない日の受診を考える具体的な手がかりになります。
候補住所から最寄り停留所まで歩き、受付時刻に間に合う便、診察後に薬を受け取って帰る便を組みます。路線が通ることだけでなく、曜日、便の間隔、帰宅時刻を確認します。
通勤や通学は受診と時間帯が違います。朝の名鉄、日中のバス、夜の家族送迎を一つの交通手段とせず、それぞれ車が使えない日に成立するかを試します。
上中、下中、桑原など南部では、南部線を市中心・病院・買い物へどうつなぐかを見ます。停留所が近くても、受診が長引いた日の帰便がなければ別の待ち場所が必要です。北部のはしまわる線と同じ時刻感覚を流用しません。
車なしの暮らしは、羽島市民病院へ行き、診察後に同じ日に帰れるかから試せます。
二つの大河を渡る橋が市外生活圏を決める
一宮・岐阜・海津への直線距離に、実際に渡る橋と混雑を加えます。
羽島市は木曽川と長良川の間にあります。地図上で一宮市、岐阜市、海津市が近く見えても、市外へ向かう経路は川を渡る橋に集まります。直線距離へ橋までの回り道と時間帯の混雑を加えます。
勤務先が一宮市側なら木曽川、岐阜市や海津市方面なら長良川側の経路を確認します。橋が通れないときに次の橋へ回れるか、その道が同じ浸水区域を通らないかも見ます。
木曽川側の橋は一宮市側の鉄道・商業圏、長良川側の橋は岐阜市・海津市方面への入口になります。二つを同じ「市外へ出る橋」にまとめず、朝の混雑、渡った後の幹線、代替橋まで別々に記録します。
1954年に竹ヶ鼻町と足近、小熊、正木、福寿、江吉良、堀津、上中、下中、桑原の各村が一つになりました。旧地域名を使うと、北・中央・南で駅と橋への向きが違う理由を読みやすくなります。
市外までの近さは直線距離ではなく、木曽川・長良川をどの橋で渡るかで決まります。
平らな街では浸水深と避難の高さを見る
坂が少ないという日常条件へ、洪水・内水時の縦方向の避難を重ねます。
市域は概して低平で、坂の少なさは徒歩や自転車の日常に関わります。一方で防災資料は、木曽川、長良川、揖斐川・東大江川、境川、桑原川・大江川、内水を分けています。
山へ逃げるという単純な選択が取りにくい地域では、候補住所の浸水深、建物の階、避難所までの経路、広域避難を始める時刻を確認します。最寄り施設へ向かう道が橋や低い道路を通る場合、早い段階の判断が必要です。
河川洪水は上流の雨と堤防情報、内水は市街地の排水が追いつかない状況が関係し、避難を始める合図が同じとは限りません。市の情報を受け取る手段を複数持ち、暗くなってから低い道を横断しない時刻を決めます。
家族が駅、学校、職場に分かれている昼間は、増水後に迎えへ向かわない基準も決めます。水平に遠くへ移動する案と、近くで上へ逃げる案を災害の段階ごとに持ちます。
平坦さには、洪水・内水時にどこで上へ逃げるかという縦の計画を重ねます。