富士宮市には身延線の駅が六つあります。源道寺、富士宮、西富士宮、沼久保、芝川、稲子です。駅の数だけなら鉄道の街ですが、市域を北へ広げると白糸、上井出、猪之頭の山麓に駅はありません。
六駅がある南東部、富士山麓へ上る北部、旧芝川町の谷筋。この三つを一つの中心から測らず、標高と交通の切替点で分けます。富士山を眺める地図ではなく、毎日玄関へ戻るための縦長の地図をつくります。
六駅を市の南東だけに置いてみる
鉄道駅の多さと、広い市域を覆う範囲を分けて読みます。
身延線は富士市側から源道寺、富士宮、西富士宮を通り、富士川に近い沼久保、芝川、稲子へ続きます。六駅を市域図へ置くと、鉄道が南部と東部に寄っていることが分かります。
富士宮駅は中心市街地の入口、西富士宮駅はその西側、源道寺駅は富士市方向との接点です。芝川地域の三駅は同じ路線上でも、中心駅へ集まるためだけの停車点ではありません。
南部三駅では富士市方向と中心の用事を、沼久保・芝川・稲子では身延方向と谷沿いの用事を比べます。同じ身延線でも、朝に乗る向きと帰りに降りる駅を一組に固定しません。
通勤先が富士市方面なら南へ、身延方面なら北へ向かいます。候補住所から近い駅名だけでなく、目的地へ進む列車方向、帰りの時間、駅から家までの最終区間を確かめます。
六駅の外側にある住所では、無理に最寄り駅を決めません。路線バス、予約型交通、自動車でどこへ下りるかを先に選びます。
六駅は市全体を覆う網ではなく、広い市域の南東を縦に通る一本線です。
富士宮駅から北は標高の層で測る
北山・上井出・白糸・猪之頭を、距離より高低差で比べます。
中心から北へ進むと、北山、上野、上井出、白糸、猪之頭へ標高が上がります。同じ道路沿いでも、距離だけでなく勾配、冬の凍結、霧や雨、帰宅時の暗さが変わります。
候補住所を標高の層で記録します。富士宮駅へ下る日、地区内で用事を済ませる日、富士五湖方面へ向かう日を分け、毎回中心へ戻る前提を外します。
北部の農地や森林の間では、買い物、通院、学校、仕事の停車点が離れます。一日の用事を同じ外出に束ねられるか、帰りに食料や薬を受け取れるかを確認します。
晴れた昼だけでなく、冬の朝と雨の夕方に同じ道を通ります。すれ違える場所、給油、通信、道路が使えない時に地区内で待てる場所も生活条件です。
冬用タイヤや滑り止めだけでなく、日照が切れる時刻、車内の水、携帯電話の充電も確認します。山麓で待つ時間を、中心部から迎えが来るまでの空白にしません。
富士宮駅から北は、何キロ離れるかより何段の標高を上るかで測ります。
宮バス八路線を二つの系統群に分ける
都市部と芝川地域で異なる路線の役割を確かめます。
市のコミュニティバス「宮バス」は八路線です。市街地を回る都市部四路線と、旧芝川町を走る芝川地域四路線に分かれます。八本を一つの便利さとして数えません。
都市部では富士宮・西富士宮の両駅や中心施設との接続、芝川地域では地区と身延線駅の結び方を見ます。路線名、進行方向、運行日、帰りの停留所を個別に確認します。
循環路線では、往路と復路で同じ停留所を使えるとは限りません。一便ずつ進行方向を追い、用事が長引いた後に反対回りで帰れるかまで記録します。
鉄道から離れた地域には宮タクなどの予約型交通があります。玄関前まで自由に呼べる通常のタクシーと決めつけず、対象地区、乗降場所、予約期限、同乗の仕組みを最新案内で確かめます。
バスと予約交通を乗り継ぐ日は、行きより帰りから組みます。診療や手続きが長引いた時に使える次便と、待てる場所を残します。
希望の宮タクが利用条件に合わない日は、目的地を地区内の施設へ替える、外出日を分ける、鉄道駅までの送迎だけを頼むという順で組み直します。
宮バス八路線は、都市部の循環と芝川の地域交通という二群で読みます。
芝川・稲子をもう一つの玄関にする
旧芝川町の三駅と谷筋を、富士宮中心から独立して置きます。
旧芝川町は2010年に富士宮市へ合併しました。現在も沼久保、芝川、稲子の三駅が富士川・芝川沿いの生活線をつくります。富士宮駅から遠い地区としてだけ扱いません。
芝川駅周辺では地域内の用事と中心部へ出る用事、稲子では山梨県境方向を含む鉄道と道路を分けます。列車本数だけでなく、駅へ着くまでの谷道と帰りの時刻を確かめます。
内房・稲子の住所では、川沿いの道路が使えない時に隣の谷へ簡単に抜けられると推測しません。地区内の施設、連絡方法、一時待機先を先に決めます。
旧芝川町の支所や地域機能を確認し、すべての行政・生活用事を富士宮中心へ運ばない日を組みます。
芝川・稲子は富士宮駅への途中ではなく、旧芝川町側から暮らしを始める玄関です。
富士山だけで終わらない防災図を作る
火山、河川、土砂を住所と日常経路に合わせて選びます。
富士宮市の防災では富士山火山が大きな主題です。しかし、住所と日常経路には富士川、芝川、潤井川の洪水、山麓や谷沿いの土砂災害も重なります。
市の防災マップで、自宅、六駅、停留所、学校、職場、普段の橋を確認します。火山の対象区域だけでなく、大雨の日に駅へ下る道が通れるかを別の図で見ます。
北部の高い住所を洪水から離れているだけで安全とせず、斜面と道路寸断を確認します。芝川地域では川から上がる道が別の斜面へ入らないかを歩きます。
家族が中心、北部、芝川に分かれる昼間は、市内を縦断して集合する前提を外します。各地域で待ち、使える交通と道路を確認してから動きます。
火山、大雨、土砂のどの情報を市のどこで受け取るかを家族で共有します。連絡が取れない時は中心へ向かわず、中心・北部・芝川の各待機先で次の公式情報を待ちます。
富士山の図に、富士川・芝川・潤井川と斜面の図を必ず重ねます。