河北町には鉄道駅がありません。だからといって、町のどこからも同じ駅へ車で向かう街ではありません。西には寒河江駅、東にはさくらんぼ東根駅と山形空港があり、目的により町外へ出る方向が変わります。
町の中心は谷地です。けれど町民調査では、西里、溝延、谷地中央、谷地南部、谷地西部、北谷地、元泉の七地区が使われ、公共交通計画も複数の方面へ町内を分けています。
最上川と寒河江川に囲まれる平地では、橋を渡る方向が駅への道と避難経路の両方に関わります。駅のない条件を評価語にせず、二方向の生活圏と河川を具体的に読みます。
谷地から二つの鉄道都市へ向かう
駅のない町を不便の一語で評価せず、寒河江側と東根側へ開く二方向の生活圏として読みます。
谷地には行政や生活機能が集まります。町外の鉄道へは、寒河江市の寒河江駅と東根市のさくらんぼ東根駅という二つの入口があります。
一つの最寄り駅を決めず、通勤通学、在来線、新幹線の目的ごとに出る方向を選びます。 朝の出発、帰宅時、一本逃した後を駅別に組みます。
寒河江側へ出る日は寒河江川をどう越えるか、東根側へ出る日は最上川周辺の道路と接続時刻を確認します。地図の直線距離に、橋までの道と待ち時間を足します。
谷地で用事をまとめる日と、町外駅へ直行する日も分けます。毎回中心を経由する前提を外すと、周辺地区の暮らし方が見えます。
朝に寒河江駅へ向かう日、さくらんぼ東根駅から新幹線に乗る日、谷地だけで買い物と行政を済ませる日の三日を作ります。玄関を出てから戻るまでの時間と、橋を渡る回数を同じ用紙に記録します。
七地区で中心への距離を測る
谷地中心の条件を町全域へ広げず、周辺六地区から用事へ向かう道を確かめます。
谷地中央・南部・西部は中心機能へ近い一方、西里、溝延、北谷地、元泉では、谷地へ向かう道と町外へ直接向かう道が異なります。
谷地中心の便利さを町全域へ広げず、七地区ごとに「中心へ行かない日」を一日作ります。 地区内の用事、町外で済ませる用事、バス停までの最後の区間を書きます。
公共交通計画では、谷地東部線方面など、アンケートの七地区とは異なる分け方も使います。制度名と生活地区を同じ地図記号にしません。
地区境では住所名より、実際に使う橋、停留所、幹線道路を優先します。買い物と通院を同日にまとめた時、どの方向への往復が減るかを試します。
西里は寒河江側への道、溝延は寒河江川と谷地への橋、北谷地は東根方向、元泉は東側の町境を個別に見ます。周辺六地区を「谷地から遠い地域」でまとめず、中心を通らない出口も残します。
二駅と空港を目的別に選ぶ
寒河江駅、さくらんぼ東根駅、山形空港を、近さではなく使う場面で分けます。
寒河江駅は左沢線、さくらんぼ東根駅は奥羽本線と山形新幹線の駅です。山形空港は東根市内にあり、河北町の公共交通計画が広域接続先に含めています。
寒河江駅、さくらんぼ東根駅、山形空港を距離順に並べず、使う頻度と行き先で分けます。 毎日の通勤と年数回の航空利用を同じ重さにしません。
駅や空港は町外施設です。バス、送迎、自家用車のどれで市町境を越え、帰りまで続けられるかを確認します。
新幹線利用の日だけは荷物と乗継余裕、通勤日は現行列車と帰宅時刻、空港の日は出発前の道路時間を別々に取ります。
所要時間は町境までで止めません。バスを降りて改札へ入る時間、列車待ち、帰りの接続、最後に自宅へ戻る区間まで測ります。町外の駅が近く見えても、接続の空白が一日の長さを変えます。