添田町の交通を古い鉄道路線図で見ると、歓遊舎ひこさん、豊前桝田、彦山まで鉄道駅が並ぶように見えます。しかし現在、JR日田彦山線の鉄道車両が走る町内駅は西添田駅と添田駅です。添田駅から日田方面は、2023年に開業したBRTひこぼしラインへ交通モードが変わります。
町域は132.20平方kmあり、北部平坦地に行政・交通・生活機能が集まる一方、中元寺、津野、桝田・野田、英彦山・落合は川沿いの谷と道路で中心部へつながります。添田駅を鉄道の終点・BRTの起点として置き、五つの生活線を分けることが現在の添田町を読む基準です。
西添田・添田の鉄道二駅で、北側の生活動線をつかむ
旧駅名の数ではなく、現在鉄道車両が走る区間から始めます。
西添田駅と添田駅はJR日田彦山線の現行鉄道駅です。西添田は庄・西添田側、添田は役場等の中心とBRT接続を担います。二駅を同じ徒歩圏へまとめず、候補住所から踏切、彦山川、幹線道路を越える回数を見ます。
鉄道は田川・香春・北九州方面への広域軸です。通勤・通学では朝の列車だけでなく、田川後藤寺等での接続、夜の帰宅便、駅から自宅への最後の移動を確認します。家族送迎を毎日必要とするかも分けます。
添田駅周辺は交通結節ですが、町全体の生活機能が駅前へ集約されているとは限りません。役場、学校、買い物、診療の位置を駅から歩き、駅に近いことと一日の用事が徒歩で完結することを混同しません。
現行鉄道駅は西添田と添田の二駅です。旧鉄道駅名を駅数へ足さず、鉄道区間の北側とBRT区間の南側を分けます。
添田駅で鉄道を降りず、BRTへ交通モードをつなぐ
同じ駅の先で、線路からBRT専用道・一般道へ移動の仕組みが変わります。
BRTひこぼしラインは添田駅から東峰村を経て日田駅方面へつながります。町内には添田のほか、畑川、塚原、野田、歓遊舎ひこさん、豊前桝田、彦山等のBRT駅があります。鉄道の代行が続いているだけではなく、JR九州の現行BRT路線です。
BRTは旧線路を活用した専用道と一般道を走ります。全区間が鉄道と同じ専用空間ではないため、駅名、時刻に加えて、候補住所からBRT駅までの道路と一般道区間を確認します。添田駅では鉄道とBRTの乗換え時間も一日の所要に入れます。
歓遊舎ひこさん・豊前桝田・彦山は、現在のBRT駅です。「駅」という語だけで鉄道車両、ホーム、運行条件を推測しません。東峰村・日田方面へ出る世帯と、北の田川方面へ出る世帯では添田駅の使い方が異なります。
添田駅では同じ日田彦山線の名前の下で、鉄道からBRTへ乗り物と走行空間が変わります。乗換えを含む往復を現行時刻表で作ります。
八つの旧村名から、北部平坦地と四つの谷筋を分ける
合併史と現在の大字を使い、広い町域を一つの山間部にしません。
現在の大字は、添田、庄、野田、中元寺、落合、桝田、英彦山、津野です。1889年の町村制時に成立した八つの村名を受け継ぎます。添田町は1942年に彦山村、1955年に津野村と合併し、現在の広い町域になりました。
添田・庄・野田の北部は役場、鉄道、学校等へつながります。中元寺は西側の谷、津野は東側の谷、桝田・一ノ宮・野田はBRTと歓遊舎ひこさん周辺、彦山・落合は英彦山へ向かう南部として確認します。大字境を生活圏の壁にせず、道路と公共交通でつなぎます。
投票区や地区公民館の配置も、このまとまりを確かめる補助線です。住所表記が添田町内というだけで同じ公共施設へ最短で行けるとは考えず、谷ごとの入口を現地で確認します。
町南部を一つの「英彦山周辺」と呼ぶと、中元寺・津野・桝田・落合の別方向が消えます。集落から役場、学校、地区公民館、買い物・通院先へどの谷を通るかを書き出します。
八つの旧村名は現在の大字に残り、北部中心と複数の谷筋を区別する手掛かりです。広さを距離だけで見ず、川と道路がどの出口へ集まるかを見ます。
町バスとまちいこカーを、行き先より利用条件で選ぶ
定時路線と対象地域居住者の予約交通を、往復の条件から組みます。
添田町バスには川崎・田川コース、ひこさんコース、まちなかコースがあります。2026年4月以降、川崎・田川は平日と土曜、ひこさんは平日表と土日祝表、まちなかは平日のみです。三コースを毎日同じ便数で使える一つの網にはしません。
町バス運賃は10km未満が大人200円、10km以上が300円で、小人は半額です。車内に両替機がなく、通常は14人乗り車両のため、運賃準備と満席時の代替も必要です。川崎・田川方面、英彦山方面、中心部を、曜日と距離区分で分けます。
「まちいこカー」は町バスの一部を置き換えて2017年に始まった予約型交通です。対象は中元寺、上津野、下津野、一ノ宮・桝田・野田の四区域に自宅がある人で、事前登録して中心部への便を予約します。2026年4月に桝田・野田が一ノ宮区域へ加わりました。
予約は利用日の7日前から1時間前までですが、第1〜3便は前日までに必要です。帰りも使う場合は往路と同時に予約します。中元寺区域は月水金が基本で、第6・7便だけ平日運行するなど、区域・便ごとの曜日差があります。定員に達すれば別便になる場合があり、自力で乗車できることも利用条件です。
まちいこカーを、町内の誰もが任意区間で使える一般タクシーとは扱いません。町バスの定時便と、登録して便を選ぶ交通を同じ便数に足さず、通院・買い物・公民館利用の帰路まで毎週の用事へ割り当てます。
町バスは定時路線、まちいこカーは四つの対象地域から中心部へ出る登録・予約交通です。車を使えない日には、行きだけでなく帰りの条件まで確かめます。
豪雨後の交通再編と学校統合から、拠点までの道を点検する
BRT開業と五小学校統合を、彦山川・斜面・地域拠点へつなぎます。