三条市で「中心駅はどこか」と一つに決めると、暮らしの動線がかえって見えません。上越新幹線へ乗る燕三条、信越本線と弥彦線が接続する東三条、旧市街へ近い三条・北三条。似た駅名が別の用事を受けています。
市内も旧三条市・栄町・下田村の三つだけではありません。都市計画では嵐北、嵐南、井栗大崎、大島、栄、下田の六地域です。三つの鉄道入口と六地域、定時バスと二種類の予約交通を重ねます。
燕三条・東三条・三条を別の入口にする
新幹線、在来線結節、市街地という三つの役割を、家族の行き先へ割り当てます。
燕三条駅は三条市下須頃にあり、上越新幹線と弥彦線が通ります。東三条駅は信越本線と弥彦線の接続、三条駅は嵐南側、北三条駅は中心市街地北側の入口です。駅名の大きさと日常の近さは一致しません。
「燕三条」という駅名は燕市との県央生活圏を表しますが、駅所在地は三条市です。燕市側の施設へ向かう時は市境を越える移動、三条市の行政手続きは市内の用事として、行き先の自治体まで書き分けます。
東京方面へ出る日は燕三条、長岡・新潟方面の在来線や弥彦線を使う日は東三条、市街地内の用事なら三条・北三条と、予定ごとに出発点を選びます。乗換だけでなく、駅までのバス・自転車・送迎と帰宅を含めます。
大島・須頃では燕三条へ近くても、行政や旧市街の用事は東へ向かいます。嵐南では三条駅に近くても、新幹線の日は燕三条まで別の移動が必要です。
三条市の駅は序列ではなく、新幹線、在来線結節、旧市街という役割で使い分けます。 一つの中心駅から全住所を測りません。
旧三市町村より細かい六地域で選ぶ
三条・栄・下田の旧区分に、現在の市街地と生活圏の差を加えます。
2005年に旧三条市、栄町、下田村が合併しました。現在の暮らしを比べる時は、さらに六地域へ分けます。嵐北と嵐南は五十嵐川を挟む市街地、大島は燕三条駅側、井栗大崎は東三条から保内方向、栄は南部平野、下田は上流の谷へ伸びます。
候補住所から、日常の買い物、受診、行政、学校、勤務先へ線を引きます。川を渡る用事と地域内で済む用事を分け、朝夕の橋の混み方を実走します。
須頃は新幹線駅周辺として変化しており、古くからの中心市街と道路幅・店舗の集まり方が違います。下田では施設間の直線距離より、谷沿い道路と冬の所要時間を優先します。
旧三市町村は歴史と行政施設を確かめる枠、六地域は現在の土地利用と交通を比べる枠として使います。とくに須頃・大島は「旧三条」でまとめず、新幹線駅周辺の変化を現地で確かめます。
六地域は合併の歴史を細かく言い直したものではなく、駅・川・道路の使い方を比べる現在の単位です。 住所を旧三地域だけで決めません。
七コースのバスと二つの予約交通を混ぜない
定時運行、市街地AI交通、郊外デマンドの対象と帰便を分けます。
市内循環バス「ぐるっとさん」は七コースを持つ定時・定路線の交通です。一方、「のるーとさんじょう」は市街地を対象とするAIオンデマンド交通、「ひめさゆり」は北・南・下田や地域間を支える従来型デマンド交通です。
のるーとさんじょうは電話・LINE・アプリからリアルタイム予約できますが、ひめさゆりは原則として利用時刻の一時間前までの予約が必要です。対象区域も同じではありません。市街地で使えた予約方法を下田へ持ち込まないようにします。
候補住所を市の対象区域図へ置き、市街地ならのるーとさんじょう、北・南・下田等ならひめさゆりの乗降条件を開きます。境界付近では自己判断せず、予約時に乗車地点が対象か確認します。
通院や買い物では、ぐるっとさんの帰便、オンデマンドの受付時間、乗降場所を一列で比較します。家族が別地域へ動く日は、誰が固定時刻を使い、誰が予約枠を取るかを前日に決めます。
ぐるっとさんから鉄道へ乗り継ぐ日は、東三条、北三条、燕三条のどこで降りるコースかを確認します。行きの接続だけでなく、帰着列車から同じコースの最終便へ間に合うかを見ます。
三条市の公共交通は、七コースの定時線、市街地AI交通、郊外・下田のデマンドという三層です。 「予約できるバス」と一括しません。
金物の市街地から下田の谷まで勾配を追う
工業・商業の平野と五十嵐川上流を、道路と冬の所要時間から読みます。
三条の産業と市街地は五十嵐川下流の平野に広がります。東へ進むと下田地域の谷と山地へ入り、道路の勾配、冬の積雪、斜面との距離が変わります。市役所周辺の天候を下田へそのまま当てはめられません。
井栗大崎・保内方向では山麓の傾斜と鉄道への経路、栄では平野の水路と南北道路、大島では信濃川側の低地と県央道路軸を見ます。同じ車移動でも、止まりやすい理由が違います。
候補住所を朝と夜に走り、街灯、除雪後の幅、橋、代替路を記録します。下田から市街地へ毎日出るなら、晴天時の最短分数だけでなく、雪の日に地域内で待てる場所を持ちます。
国道289号八十里越は開通に向けた整備が進んでいますが、確認日時点で日常的に通り抜けられる現行道路とは扱いません。将来の所要時間を、現在の通勤や通院へ足しません。
三条市は平らな工業都市だけではなく、五十嵐川を上るほど谷と山の暮らしへ切り替わります。 勾配と季節を住所へ戻します。