瑞穂市にはJR東海道本線の穂積駅と、樽見鉄道の横屋、十九条、美江寺があります。四駅は近い市域にありますが、一つの線上で乗り継げる四駅ではありません。穂積駅は岐阜・大垣方向、樽見鉄道三駅は大垣と本巣・樽見方向を結びます。
市は2003年、穂積町と巣南町が合併して成立しました。面積28.19km²、公式標高7.35mの平坦な水郷です。駅の近さと歩きやすさだけでなく、旧二町の生活核、水路と橋、複数河川の浸水を同じ住所へ重ねます。
四駅を、一つの鉄道沿線として数えない
JR一駅と樽見鉄道三駅の行先を分けます。
JRの市内駅は穂積駅一駅です。樽見鉄道の市内駅は横屋、十九条、美江寺の三駅。駅数は四つでも、市内でJRと樽見鉄道を直接乗り換える駅はありません。
岐阜方面へ通勤する世帯、大垣駅で別路線へつなぐ世帯、本巣方面へ通学・通勤する世帯では、使う入口が変わります。最寄り駅へ歩けることと、目的地まで乗換が少ないことを別々に採点します。
候補住所から各駅へ実際に歩き、踏切、信号、水路の橋、駐輪場所を記録します。地図上の直線距離だけで四駅を並べません。
JR一駅と樽見鉄道三駅は、同じ方向へ向かう四つの最寄り駅ではありません。
穂積駅へ向かう東西軸と、樽見鉄道の南北軸
通勤先から使う線を決め、駅間を無理につなぎません。
穂積駅から東海道本線で岐阜・名古屋側、大垣側へ向かう動きは、市の東西軸です。横屋・十九条・美江寺から樽見鉄道に乗る動きは、大垣から本巣・根尾へ延びる南北軸の一部になります。
樽見鉄道で大垣へ出てJRへ乗り継ぐ行程と、穂積駅へバスや自転車で出る行程を同じ日に試します。朝の所要時間だけでなく、仕事が延びた夜、雨天、列車を一本逃した場合の帰宅まで比べます。
みずほバスは穂積駅と市内各地域を結びますが、路線ごとに経由地と運行条件が違います。十九条・古橋線など、候補住所に対応する路線名、最寄り停留所、帰宅便を一組にします。
横屋は市南東側、十九条は旧穂積と旧巣南の間に近く、美江寺は巣南側の核です。三駅を「樽見鉄道沿線」でまとめず、駅までに越える水路、穂積駅へ切り替える道、大垣から帰る最終列車を別々に記録します。雨の日に自転車を使わない場合も同じ往復が成立するかを試します。
穂積駅へ向かう道と樽見鉄道へ向かう道は、目的地から逆算して選びます。
旧穂積と旧巣南の二つの用事を重ねる
合併前の二つの核を、現在の庁舎と生活施設から読みます。
旧穂積側には穂積駅と穂積庁舎、旧巣南側には美江寺駅や巣南庁舎があります。合併後の一市でも、行政、公共施設、買い物の用事が一地点へ完全に集まったわけではありません。
本田・生津は岐阜市側と穂積駅、牛牧・横屋は南部道路と樽見鉄道、十九条・古橋はバスと駅、美江寺周辺は巣南庁舎と本巣側への接続を見ます。地域名を中心からの距離へ置き換えず、週に使う施設を地図へ置きます。
同じ日に庁舎、受診、買い物を回るなら、営業時間と帰宅便を重ねます。自動車の日と公共交通の日を分けると、二つの核のどちらを使う住所かが見えてきます。
平坦な道ほど、橋・水路・踏切を数える
短い距離に隠れる横断と時間帯の負担を歩いて確かめます。
瑞穂市は濃尾平野にあり、大きな高低差が少ない市です。しかし、平坦だから玄関から駅まで一直線とは限りません。河川、水路、鉄道、幹線道路を越える場所が限られ、短い迂回が毎日の時間になります。
朝夕は踏切の待ち時間、通学路と自動車の交差、自転車で水路を渡る幅を見ます。雨の日には低い交差点や排水の様子も確認します。駅までの分数は、橋と踏切を含む実測値にします。
平坦さと、横断の少なさや浸水しにくさは同じ意味ではありません。
八河川を重ねた浸水図から帰宅路を選ぶ
一河川の色だけで終えず、最大条件と避難経路を見ます。
市の洪水ハザードマップは、長良川、揖斐川、根尾川、伊自良川、犀川、五六川、中川、糸貫川の浸水想定を重ね、各地点で大きい浸水深を示します。一つの大河川から離れていることだけで判断しません。
候補住所、駅、学校、庁舎、普段の橋を図に置きます。避難所が近くても、途中で河川や水路を越えるなら、早く動く条件とその場で上階へ移る条件を分けます。
家族が穂積駅側と巣南側に分かれている昼間は、全員が同じ橋を渡って帰る計画を避けます。それぞれの側で待てる場所と連絡方法を決めます。
一河川の色ではなく、八河川を重ねた最大条件から帰宅路を選びます。