小松市では、北陸新幹線が停まる小松駅だけを見ても、住所の違いは分かりません。市は1940年の市制施行後、矢田野、那谷、月津、中海、金野、西尾、新丸、大杉谷、国府などを編入し、日本海から加賀平野、木場潟、東部山地まで広がりました。
都市計画は市域を十地域に分けます。空港と海岸を持つ西部、小松駅を含む中央、木場潟周辺、粟津・那谷、山側の国府・中海などでは、同じ駅へ向かうにも橋、道路、バスが異なります。
十地域を新幹線駅だけへ集めない
編入で広がった旧地域を、小松駅からの距離ではなく現在の拠点と生活道路で読みます。
十地域は西部、北部、中央、東部、国府・中海、向本折・今江、木場潟周辺、御幸・月津、符津・矢田野、粟津・那谷です。旧町村と地形のまとまりが、市街地、学校、生活道路、公共施設の位置に残ります。
候補住所から小松駅までの時間に加え、地域内で済む用事、川を越える用事、加賀市・能美市へ向かう用事を分けます。毎週使う道が新幹線駅を通らないなら、駅近だけで生活を評価しません。
十地域は、小松駅からの順位ではなく、どこで一日を閉じるかを決める生活の単位です。
工業・物流の勤務先がある地域では、交替時間と一般の通勤時間が一致しない場合があります。安宅・西部へ向かう朝、東部から中央へ戻る夕方、粟津側から加賀市へ抜ける時間を別々に走り、日中だけの道路印象で決めません。
小松駅・粟津駅・空港を三つの玄関にする
広域交通と日常交通を分け、出発後だけでなく帰宅まで成立する入口を選びます。
小松駅には北陸新幹線とIRいしかわ鉄道が入り、粟津駅は市南部の日常を加賀方面・小松方面へ開きます。小松空港は広域の空路と空港周辺の勤務を担います。三つは同じ種類の便利さではありません。
出張で月に一度空港を使う世帯と、毎日粟津駅から通う世帯では住所の基準が違います。小松駅から空港への交通があっても、早朝・夜間や遅延時に自宅へ戻れるかを確かめます。粟津駅では駅までの道路と、木場潟方面への次の交通を見ます。
三つの玄関は数ではなく、日常・広域・勤務のどの用事を受け持つかで使い分けます。
家族の予定表には「空港を使う月」と「使わない月」を分けて置きます。非日常の空路を外しても成立する住所か、粟津駅や小松駅へ送迎が重なる朝でも車が一台で回るかを見ると、三玄関のうち本当に毎日必要なものが絞れます。
十四バス系統を用事別に選ぶ
生活路線十二系統と市内循環・木場潟線を、担当地区と乗換えから確かめます。
市の現行案内には、空港連絡・安宅・粟津・月津・佐美・麦口・尾小屋・大杉・ハニベ・国府・小杉・寺井の生活路線と、市内循環線、木場潟線があります。運行事業者も一社ではありません。
木場潟線は小松駅と粟津駅を木場潟周辺へつなぎますが、尾小屋や大杉へ向かう便とは役割が違います。時刻表では、行きたい停留所より先に帰りの欄を開きます。通院が長引いた時、別系統へ乗り継げるかも確認します。
十四系統を交通の豊富さとして足さず、候補地区を担当し、帰宅できる一本だけを数えます。
北鉄加賀バス、北鉄白山バス、日本海観光バスでは、案内の確認先も異なります。小松駅で同じ乗り場へ戻れるとは限らないため、運行会社、乗り場、運休日を一つの欄へまとめます。乗継が崩れた時は、隣の系統ではなく同じ地区へ帰れる手段が残るかを調べます。