伊根町は丹後半島北東部にあり、海岸沿いの集落と内陸の谷・山地から成ります。町の地域公共交通計画は、町内に鉄道がないことを明記しています。鉄道利用は宮津市の天橋立駅など町外駅まで丹海バスや車で接続する行程として考えます。
町は伊根・朝妻、本庄、筒川などの地区で生活条件が異なります。役場は字日出にあり、伊根湾周辺に行政・一部の生活施設が関わりますが、本庄・筒川からは距離があります。町域の海岸線と山地を回る道路では、直線距離と所要時間が一致しません。
公共交通は丹海バスと予約型乗合交通「いねタク」などが担います。いねタクは一般の流しのタクシーと同じ使い方ではなく、利用登録、予約、運行範囲などを町の現行案内で確認します。路線バスと予約交通は役割を分け、片方だけで全ての用事が完結するとは限りません。
海岸沿いでは津波・高潮、谷沿いでは河川、山際では土砂災害を確認します。国道178号などの海岸道路は日常の幹線ですが、豪雨・高波・冬季の通行条件も見ます。避難先への高低差と、道路が使えない場合の連絡・代替を住所別に確かめます。
町内の集落は海岸の入江ごと、谷ごとに分かれ、隣の集落が地図上で近くても道路は山を回る場合があります。配達、通学、訪問診療、除雪などの区域と頻度を確認し、常時接続できる通信手段、非常時の連絡先、家族が別々の場所にいる時間帯も整理します。
町の地域農業計画でも伊根・朝妻、本庄、筒川は別地区として整理されています。地区内にも複数集落があるため、地区名から一律の所要時間を当てはめません。住所までの道路、最寄り停留所、集会・行政情報の受け取り方を確認します。
伊根・朝妻と本庄・筒川を分ける
四地区の役場・学校・診療・買い物の方向を整理します。
町のごみ収集や地域計画にも伊根・朝妻、本庄、筒川などの地区区分が現れます。町内に駅がないという共通点より、四地区から役場・診療・町外駅へ向かう道路の違いの方が日常を大きく分けます。地区内の集落ごとにも所要時間を確認します。
第一の軸は宮津市側までの広域移動です。天橋立駅などへのバス・車、そこからの丹鉄を一つの行程として測ります。通勤・通学では朝だけでなく、帰宅時のバス接続と最終便、遅延時の代替を確認します。
第二の軸は伊根・朝妻、本庄、筒川の生活圏です。役場、日用品、医療、学校への方向が異なり、町中心部へ行けば全て揃うとは限りません。家族ごとの一週間の用事と送迎の重なりを具体化します。
第三の軸は海岸・山地・道路です。海辺では標高と津波避難、山間部では坂、土砂災害、通信、冬季道路が重要です。景観の評価ではなく、毎日の移動と非常時の安全として比較します。
湾岸と山越えで集落を読む
国道178号沿岸と筒川方面の道路条件を分けます。
伊根・朝妻は湾岸、本庄は町北部の海岸、筒川は内陸の谷という異なる地形です。国道178号を北へ進めば同じ条件が続くのではなく、入江、峠、谷のたびに道路と避難方向が変わることを、候補集落から宮津方面まで実走して確認します。
伊根地区は日出・平田など伊根湾周辺に役場や集落があり、丹海バスが宮津方面を結びます。来訪車両が多い時間帯と住民の通勤時間を分け、道路幅、駐車、徒歩、日用品、津波・高潮を確認します。
朝妻地区は伊根湾北側から海岸・山地に集落が分布します。伊根地区への近さだけで生活条件を決めず、バス停、いねタク、医療、海岸道路、土砂災害を候補住所から見ます。
本庄地区は本庄浜・本庄上など町北部の集落を含みます。宮津方面への時間が長くなり、日用品・医療、最終便、冬季・豪雨時の道路を確認します。隣県側への道路が近くても、行政・通学条件は住所地で見ます。
筒川地区は内陸の谷沿い・山間集落です。定期路線の停留所だけでなく、いねタクの対象・予約、車、道路幅、通信を確認します。豪雨時に斜面と河川の影響が重なる経路を避けられるかも見ます。
観光バスと住民交通を混ぜない
来訪時の便と通院・通学に反復できる便を区別します。