「伊達市には駅が十一ある」と聞くと、鉄道で市内を細かく移動できる街を想像するかもしれません。けれども、JR東北本線の伊達駅と、阿武隈急行の十駅は同じ場所に散らばっていません。阿武隈急行は保原・梁川を縫い、霊山・月舘へは届きません。
伊達市は2006年1月1日、伊達、梁川、保原、霊山、月舘の五町が一つになった市です。旧町名は現在も住所、総合支所、都市計画、予約交通の区分を探す手掛かりになります。候補住所では、最寄り駅を検索する前に五地域のどこかを確かめます。
十一駅を三つの密度に分ける
JR側、阿武隈急行が連続する保原・梁川側、駅から離れる東部を別の交通面として見ます。
JRの市内駅は伊達駅一駅です。東北本線で福島・白石方面へ動く西側の入口で、阿武隈急行の駅列とは役割が違います。阿武隈急行の市内駅は、高子、上保原、保原、大泉、二井田、新田、梁川、やながわ希望の森公園前、富野、兜の十駅です。
十一駅を合計せず、JR側、阿武隈急行側、駅のない霊山・月舘の三つに分けます。 保原町内では複数駅を選べても、月舘の住所で「市内に十一駅」を生活上の利点として数えることはできません。
鉄道を試す日は、朝の乗車だけで終えません。夕方に降りる駅、そこから玄関までの道、迎えが来られない日の残りを記録します。高子と保原、梁川と富野のように近隣駅があっても、家族が使う目的地と帰りの停車時刻から一駅を選びます。
候補駅は増やすのでなく削っていきます。紙に「家族」「行きの駅」「帰りの駅」の三列を作り、平日五日分を埋めます。帰りに徒歩で完結せず、予約交通も終わり、迎えだけが残る駅は常用候補から外す。朝だけ使える駅は非常時の控えとして別欄に置くと、十一という数字に引っ張られません。
JR伊達駅と保原方面の間には阿武隈川を挟む移動があります。伊達駅に近い住所でも市役所・保原の用事が多ければ、川を越える一日が増えます。駅距離に「平日に越える川」と「鉄道後の残り」を一行ずつ足します。
五地域で使える交通を引き直す
合併前の町名を、総合支所と三つのまちなかタクシーを探す実務的な索引にします。
市内には、ほばら、梁川・伊達、霊山・月舘という三つのまちなかタクシー体系があります。名称が似ていても、対象地域、利用登録、予約先、時刻、地域間のつなぎ方は同じではありません。
住所の旧町名は、使える予約交通を間違えないための検索語です。 「伊達市のデマンド交通」と一括して数えず、候補住所がどの制度の何エリアに入るか、目的地が指定範囲にあるかを先に照合します。
地域をまたぐ日は、家から目的地まで一台で行ける前提を外します。定路線との乗り継ぎや、中心で残る徒歩を含め、予約時刻と帰便を一組にします。通院の予約に間に合っても、会計後の帰便が合わなければ、その日は別の交通が必要です。
時刻指定の用事では、予約時刻から「乗り継ぎに失敗しても間に合う余白」を先に引きます。行きが成立しても、診療や手続きが延びたときの帰便がなければ一往復は未完成です。交通は乗れた回数ではなく、家へ戻れた回数で評価します。
伊達、梁川、霊山、月舘には総合支所があります。本庁へ行く回数を数える前に、地区の窓口や日常用事で終えられる日を作ると、五地域を単なる遠近ではなく生活単位として比較できます。
保原と梁川は駅後の用事を測る
駅が近いことと、通院・買い物・行政の複数用事を一往復で終えられることを分けます。
保原駅周辺には市役所等の中心機能があります。ほばらまちなかタクシーは、まちなか、南部、東部、西部に分かれ、まちなかでは9時から16時30分まで随時運行します。一方、方部から中心へ来る便と戻る便には時刻があります。
「まちなかで随時」と「郊外からいつでも」は同じ意味ではありません。 保原郊外の住所では、自宅を出る便、中心で用事を回る時間、方部へ戻る便を別に置きます。
梁川では梁川駅を中心に、富野・兜側と保原側で列車後の方向が変わります。広瀬川を越える回数、駅から総合支所や買い物先までの残りを、実際に使う曜日で測ります。駅が十あるという数字より、一つの駅で降りた後に用事と帰宅がつながるかが重要です。
保原の中心用事を二つ選び、徒歩だけで回る日と、まちなか交通を使う日を比べます。梁川では列車一本を逃した場合に、駅で待つのか別交通へ切り替えるのかを決めます。鉄道沿線でも、最後の一手は地域別です。