綾部市は京都府北部の中丹地域にあり、由良川流域の盆地・平地から上林川沿いの山間地域まで広がります。市内にはJRの綾部駅、高津駅、山家駅、淵垣駅、梅迫駅があります。綾部駅で山陰本線と舞鶴線が分かれますが、5駅の列車本数と生活施設への距離は同じではありません。
市の都市計画マスタープランは、綾部・中筋の中南部、豊里・物部・志賀郷の西部、吉美・西八田・東八田の中北部、山家・口上林・中上林・奥上林の東部など、地域特性を分けて示しています。行政上は一市でも、中心部へ向かう道と福知山・舞鶴方面への交通が異なります。
綾部駅前だけで用事が完結するとは限らず、西部・北東部・東部から中心部へ向かう橋や道路が日常の経路になります。市外へ通勤する人と市内の工業・医療・教育施設へ通う人では、同じ駅や停留所でも評価が変わります。
公共交通はJRと「あやバス」を中心に構成されます。あやバスは綾部駅と市内地域を結びますが、路線ごとに経路・運行日・本数が異なります。地域公共交通計画にある見直し予定と現在のダイヤを区別し、候補地の停留所を確認します。
由良川・上林川などの河川沿いでは洪水、盆地周縁・山間部では土砂災害、冬季には積雪・凍結を確認します。駅や停留所への道が河川・斜面と同時に影響を受けないか、避難経路と通勤経路を分けて見ます。
五駅を一つの綾部駅前にしない
山陰本線・舞鶴線の駅列を地域の玄関へ配ります。
綾部駅の分岐機能は強い一方、高津・山家・淵垣・梅迫の駅勢圏を代替しません。五駅を中南部・西部・中北部・東部の四地域へ置き直すと、鉄道がある地域と駅外交通が中心になる地域が見えるのが綾部市の記事でしか読めない軸です。
第一の軸はJR2路線と5駅です。京都・福知山方面、舞鶴方面で路線と乗り継ぎが変わります。綾部駅の結節性を市内全域へ広げず、高津、山家、淵垣、梅迫の各駅までの道と列車を確認します。
第二の軸は中心部と農山村の生活圏です。綾部駅周辺と中筋、西部、八田、山家・上林では、日用品、医療、学校、行政窓口までの距離が違います。あやバスで中心部へ行けるか、帰宅便まで一体で見ます。
第三の軸は由良川流域と山地です。平地の市街地でも洪水情報があり、上林など山間部では坂・土砂災害・冬季道路が加わります。公的ハザード情報を住所と橋・道路に重ねます。
中南部から西・北・東へ生活圏を分ける
都市計画の四地域と日用品・医療の方向を整理します。
2024年3月改定の都市計画マスタープランは、市全域を対象に中南部、西部、中北部、東部へ地域別構想を示しています。行政区分ではなく、綾部・中筋、豊里・物部・志賀郷、吉美・八田、山家・上林の生活方向を確認できます。市役所へ向かう道と最寄りの日用品・医療へ向かう道が同じとは限りません。
綾部駅・中心部はJR2路線、あやバス、行政・商業・医療が関わる市の中心です。駅の北側と南側で公共施設と住宅地への動線が異なります。駅前だけでなく由良川、道路、買い物・学校への徒歩を確認します。
中筋・豊里・物部方面は市西部に住宅、農地、集落が広がり、高津駅やあやバスが関わります。福知山市側へ道路上は近い住所もありますが、綾部市内の行政・医療への方向を別に確認します。由良川・支流の洪水情報も見ます。
吉美・西八田・東八田方面は淵垣駅・梅迫駅、工業団地、農地、住宅が関わります。工業地域への通勤は勤務時間の列車・バスと大型車を確認します。駅があっても日用品が駅前にまとまるとは限りません。
山家地域には山家駅があり、口上林・中上林・奥上林へ進むと上林川沿いの山間集落が広がります。あやバス、車、日用品・医療、冬季・豪雨時の道路、通信を確認します。地域の自然環境と日常交通を別々に評価します。
工業団地と農山村の時刻を重ねる
勤務交替、通学、集落交通が重なる時間を確認します。