大治町は東西約2.4キロ、南北約3キロ、面積6.59平方キロ。名古屋市に接する小さな町ですが、町内に鉄道駅はありません。暮らしの入口は、中村公園や名古屋駅、津島方面へ向かうバスと、町外にある複数の駅です。
近い町だから一つの生活圏と決めず、東西のバスを降りた後に残る南北の移動を測ります。庄内川、新川、福田川に挟まれた低平地では、水害時に町境を越える判断も日常の地図へ入れておきます。
小さな町でも駅までの出口は一つではない
最寄りの一駅ではなく、用事の向きと帰宅時刻に合う町外駅を選びます。
大治町の中心から見ると、東には地下鉄中村公園駅、北西には名鉄甚目寺駅や七宝駅、南にはJR春田駅があります。どれも町外です。地図上の直線距離だけで最寄りを一駅に絞ると、帰宅前の用事や最終区間が抜けます。
同じ平日夕方に、駅またはバス停から食料品と送迎の二件を置きます。降車、二件目の終了、玄関到着を別に記録し、一本後へずれた夜も同じ表に入れます。
名古屋方面から中村公園を使う日と、津島線側から甚目寺へ戻る日、南側から春田を使う日では、町へ入る辺と越える道路が違います。勤務先への速さではなく、家へ着くまでを同じ終点にそろえます。
雨の金曜、買い物袋を持ち、予定した便を一本逃した条件でも三つの入口を比べます。中村公園で次便を待つ、甚目寺から北側へ歩く、春田から南部へ戻るという案を玄関到着でそろえます。乗換案内の最短だけでなく、屋根のある待ち場所と歩道が続く区間も記録します。
大治町の最寄り駅は一つではなく、一日の用事を閉じられる町外の入口を選びます。
東西バスを降りた後の南北を測る
停留所到着で計測を止めず、玄関まで歩く時間と一本後を確かめます。
名鉄バスと名古屋市営バスは、町の中心部や南部を通って名古屋方面へ結びます。ただし、停留所が近いことと、候補住所までの移動が短いことは同じではありません。
朝は最寄り停留所から乗り、帰りは荷物を持って同じ道を歩きます。国道302号や県道名古屋津島線を横切る場所、歩道が細くなる区間、雨の日に排水路へ近づく地点を記録します。
一本逃した夜は、待つ、別系統へ移る、町外駅から歩く、用事を翌日に回すという四案を比べます。バスの所要時間だけでなく、南北に戻る最後の十分、十五分が毎日繰り返せるかを見ます。
遅延表示が更新されない時は、停留所で待ち続ける上限を先に決めます。その時刻を過ぎたら近い別停留所へ走らず、安全な待機場所から家族へ連絡し、徒歩または翌日化へ切り替えます。短い町内だから歩けるという思い込みを、夜間・雨天の幹線横断へ持ち込みません。
東西のバスが町へ運んでも、暮らしの差は降りた後の南北に残ります。
三地域で一日の用事を置き直す
西部・中部・南部の違いを、施設、住宅、農地と12大字から読みます。
町の資料は西部・中部・南部の三地域を分けています。中部には役場などの公共施設が集まり、西部や南部では農地、住宅、周辺自治体への出口が異なります。
候補住所から行政、学校、買い物、受診の四用事を線で結びます。同じ地域内で終わる用事と、別地域や名古屋市・あま市へ越える用事を一週間で数えます。
西條、花常、砂子などの大字は、明治22年に合わさった12村の名を現在へ残します。町が小さいから均一だと考えず、旧道から区画道路へ変わる地点、農地と住宅が接する場所、排水路を越える回数を歩いて確かめます。
行政手続きのような月一回以下の用事と、買い物・送迎のように週内で繰り返す用事は別の色にします。中部に施設が集まっていても、低頻度の一往復を毎日の交通評価へ重く入れ過ぎません。反対に、南部から北側へ週三回越える送迎は小さな町内移動として省きません。
三地域と12大字は、短い町内移動の中にある用事と街路の差を拾う単位です。
巡回バスは町内一件の復路で試す
無料という条件より、用事終了後に同じ日に戻れるかを見ます。
福祉巡回バスはA・Bコースで町内施設を回り、全町民が無料で利用できます。名称だけで高齢者専用と決めない一方、通勤路線の代わりとも考えません。
平日に役場や保健・福祉の用事を一件置き、受付終了、帰りの便、一本後、停留所から玄関までを測ります。往路に乗れたことより、用事が十五分延びた後にも戻れるかが重要です。
運休日には徒歩、路線バス、家族の送迎、別日化を順に比べます。無料という利点を、運行日や一周時間を省く理由にしません。
予定便を逃した時は、反対コースへ回ることで同日中に戻れるかを確認し、帰宅が遅くなるなら用事を切ります。A・Bの線を足して便数の多さに見せず、自分が乗る停留所と方向だけを抜き出した小さな時刻表を作ります。
巡回バスは町内を回る地図ではなく、一件の用事をその日に閉じる復路で試します。
三河川と内水で広域避難を組み替える
洪水、内水、高潮などを一枚にせず、越えない川と退避方向を決めます。
町の東側には庄内川と新川、西側には福田川が流れます。防災資料は河川洪水に加え、内水、高潮、津波、液状化を分けています。平坦であることを歩きやすさだけに置き換えられません。
候補住所、学校、勤務先、町外駅ごとに、最初に越える川、見る図の正式名、確認時刻、留まる場所を書きます。家族全員が自宅へ戻る計画を外し、名古屋側、あま市側、町内にいる人で動かない期限を決めます。
庄内川側にいる人は河川・名古屋市側の情報、福田川側にいる人は町西部の情報、町外にいる人は鉄道・バスの運行情報を担当します。次の確認を三十分後にそろえ、それまでは川を越えません。情報が更新されないことを安全の合図にせず、待機を続ける期限も共有します。
町内の避難所は災害種別ごとに適否が異なります。近い施設名だけで選ばず、公式一覧と想定区域を重ね、必要なら町境を越える広域避難を平常時に歩きます。
小さな町ほど、三河川を越えない待機と町外へ出る避難を早めに分けておきます。