身延町にはJR身延線の駅が八つあります。甲斐大島、身延、塩之沢、波高島、下部温泉、甲斐常葉、市ノ瀬、久那土です。ただし、鉄道は主に富士川の東岸を走り、国道52号は西岸を南北に通ります。駅が多いという数字だけでは、候補住所から川を何回渡るかが見えません。
現在の町は2004年、下部町、中富町、身延町の合併で生まれました。町域の約八割は森林などで、平坦地は富士川と支流の中下流、合流部に限られます。三つの旧町、川の両岸、支流の谷を分けてから、八駅を生活地図へ置きます。
八駅を三つの旧町と支谷へ配る
駅数を町全体の便利さにせず、旧下部・中富・身延と各支谷へ役割を割り当てます。
旧身延側には甲斐大島、身延、塩之沢、旧下部側には波高島、下部温泉、甲斐常葉、市ノ瀬、久那土の各駅があります。旧中富側では、富士川西岸の集落から橋を渡り、身延線や町外の鰍沢口駅方面へつなぐ移動が生まれます。
八駅はすべて同じ停車本数や駅前機能を持つわけではありません。候補住所ごとに、使う駅、駅までの橋、列車一本前後の時刻、夜の帰宅を確かめます。支流沿いでは、駅が地図上で近くても道路が富士川沿いまで回り込む場合があります。
駅名から徒歩圏を広げるのではなく、玄関から駅までを実際の道路で測ります。通学や通院先が国道52号側なら、列車を使わない一日の方が住所の性格をよく表します。
平日は「列車で町外へ出る日」と「国道沿いで用事を済ませる日」を一日ずつ作ります。同じ住所でも使う橋と出発時刻が変わり、駅の近さだけでは見えない負担を比べられます。
八駅を町全体の便利さへ足さず、三つの旧町と支谷へ一駅ずつ役割を戻します。
東岸の鉄道と西岸の国道を橋で結ぶ
富士川の両岸に分かれる交通を、住所から実際に使う橋と交差点でつなぎます。
富士川東岸の身延線と、西岸の国道52号は、町を南北に貫く二本の軸です。国道300号は下部側から東西へ延びます。住所がどちらの岸にあり、日常目的地がどちら側かによって、橋を渡る回数が変わります。
通勤、学校、買い物、受診を一週間に置き、それぞれの橋を記録します。水位や工事で普段の橋が使えない時、次の橋へ回る距離も確認します。対岸が近く見えても、横断地点が離れていれば時間は増えます。
中部横断自動車道には中富IC、下部温泉早川IC、身延山ICがあります。三ICを日常の速さだけで評価せず、鉄道が止まった時の移動や、町外から家へ戻る入口として使えるかを場面別に考えます。
IC名が近くても、入口までに富士川の橋や支流沿いの一般道を通る住所があります。大雨時は高速道路の状況だけでなく、ICから玄関までの最後の区間が残るかを先に確認します。
身延町では駅距離に加え、富士川を渡る回数と使える橋が生活時間を決めます。
町営バスと三エリア乗合を往復で組む
固定路線と予約交通を、地区を越える乗継、町外施設、帰便まで通して確認します。
町営バスは古関甲斐岩間線、古関循環線、飯富本栖湖線、身延鰍沢線の四路線です。身延鰍沢線は富士川町の富士川病院や鰍沢口駅へもつながります。町境で生活が切れると考えず、受診や鉄道接続を一往復で見ます。
みのぶ乗合タクシーは身延、下部、中富の三エリアに分かれ、平日の日中を中心に自宅と目的地を結びます。別エリアへ移る時は接続ポイントで乗り継ぐ仕組みです。「町内なら乗換なし」とは考えません。
予約時間、接続待ち、受診後の帰りを確認し、町営バスとどちらを使うか決めます。四路線と三エリアは選択肢の合計ではなく、住所と目的地の組み合わせに応じて使い分ける交通です。
エリアを越える日は、最初の予約時に接続先の便も同時に取れるかを確認します。片側だけ予約できた状態を完成した旅程とせず、復路も含む四区間を紙に書いて照合します。
三エリアの境を越える移動は、接続ポイントでの乗継まで含めて一つの予定にします。