串本駅で列車を降りた後、低地の旧市街に残るか、サンゴ台の役場・町立病院へ上るか、潮岬へ回るか、串本大橋を渡るか、西海岸・古座・田原へ戻るかで次の交通が変わります。西から和深、田子、田並、紀伊有田、串本、紀伊姫、古座、紀伊田原のJR8駅が並んでも、潮岬や大島、佐部・上田原は駅から別の道路へ分かれます。
現在の町は2005年に旧串本町と旧古座町が合併して成立しました。西海岸、串本半島、紀伊大島、古座川河口、熊野灘側東海岸が一町に並びます。串本駅一極でも海岸八駅の横一列でもなく、4本のコミュニティバスが半島・島・東西へ枝分かれする町です。
候補地には、鉄道駅、サンゴ台の役場・町立病院、学校、買い物先を置きます。普通列車が少ない時間、バスを乗り継ぐ日、橋・国道42号を避ける日に同じ住所へ戻れるかを確かめます。
和深から紀伊田原まで八駅を三つの駅勢圏へ分ける
駅数を利便性へ直結させず、西海岸、串本中心、古座・東部の普通列車と復路を比べます。
和深、田子、田並、紀伊有田は串本駅の西側に続きます。各駅は西海岸集落の入口ですが、普通列車の間隔、駅から住宅までの坂、串本中心への和深線が異なります。駅が四つあることを高頻度交通と読み替えず、一本遅れた日の待ち時間を確認します。
串本駅は特急くろしおが停車し、町の鉄道中心です。紀伊姫、古座、紀伊田原は東側にあり、古座駅は旧古座町の市街、紀伊田原駅は那智勝浦町側に近い入口です。通勤・通学先によって串本方向と新宮方向を分けます。
西海岸から新宮方面へ、東部から白浜・田辺方面へ向かう日は、串本駅での列車接続や長い乗車時間が生じます。自動車なら国道42号、鉄道なら普通・特急の停車、バスなら串本駅・役場までの接続を比較します。
駅に近い住所でも、日用品の買い物や町立病院が線路の同じ側にあるとは限りません。踏切・地下道、海岸側から高台へ上がる道、駐輪場所を確認します。西海岸の小駅では、列車を待つ場所と帰宅後の照明も、昼の見学とは別の条件です。
JR8駅は町全体を同じ駅勢圏にするのではなく、西海岸、串本中心、古座・東部という三つの列車生活をつくります。駅数で住所を評価せず、朝の出発と夜の帰宅を一組にします。
串本駅と高台役場・病院を二段で結ぶ
低地の駅・旧市街とサンゴ台の行政・医療を、徒歩・バス・災害時の別経路で測ります。
串本駅と旧市街は海岸に近い低地側にあります。串本町役場はサンゴ台690-5、くしもと町立病院も高台側です。駅へ近いことが行政・医療にも近いとは限らず、坂を歩くかコミュニティバスを利用します。
町営バス4路線は役場・町立病院・串本駅を主要接点とします。串本駅―役場間には区間運賃も設定され、駅から高台へ移る役割が明確です。ただし各路線が同時に接続するとは限らないため、受診後の復路と乗継待ちを確認します。
町立病院は町内医療の拠点ですが、受診方法、診療科、救急案内を現行情報で確認します。かかりつけ診療と専門・救急を分け、家族が西海岸・大島・東部から後で合流する道路も考えます。
役場・病院等の高台移転は津波対策と関係します。低地の駅から高台施設へ日常は上り、津波時は自宅や駅前へ戻らず最寄りの高所へ逃げるため、平時と災害時で同じバス経路を使いません。
潮岬と大島を半島・橋の別路線で読む
潮岬・出雲線と大島線を、半島内循環と串本大橋を渡る島交通として分けます。
潮岬・出雲線は、役場・病院・串本駅から潮岬、出雲等を回る半島内の循環路線です。まわり方によって目的地までの時間が変わるため、停留所名だけでなく順回り・経由と帰宅便を確認します。
大島線は串本大橋を渡り、大島港、須江、樫野側へ向かいます。橋により本土と道路でつながっていても、強風、事故、災害時の規制があれば島内外の移動条件が変わります。病院、学校、買い物へ橋を渡る頻度を一週間へ置きます。
潮岬・出雲も大島も海に囲まれた生活圏ですが、半島内の細街路と、一本の橋を使う島交通では代替が違います。来訪者向け観光周遊バス「まぐトル号」を住民の日常便として数えず、一般利用する町営バスの現行時刻表を使います。
潮岬は半島内を回る路線、大島は橋を渡る路線として切り分けると、駅からの距離では見えない帰宅条件が分かります。海岸から高所へ逃げる経路も集落単位で歩きます。
古座・田原を旧古座町の東向き生活圏へ戻す
古座川河口と東端地域を、串本中心だけでなく那智勝浦・新宮方向も含めて読みます。
古座駅周辺は古座川河口と旧古座町の市街が重なります。串本駅・役場へ向かう佐部・上田原線の接点である一方、町外の古座川町が町内駅として使う入口でもあります。町内外の利用者が同じ駅へ集まります。
佐部・上田原線は古座駅前を経て東部・内陸へ向かいます。串本駅では潮岬・出雲線との乗継券がありますが、他の全路線間で同じ制度が使えるとは限りません。乗継可能な方向と待ち時間を確認します。
紀伊田原、佐部、上田原側では那智勝浦町・新宮市方向も生活先の候補です。住所地の学校・行政は串本町、買い物・勤務は町外という組合せを整理します。古座川洪水、支谷の土砂、国道42号規制で東西どちらへも出にくい日も想定します。
旧古座町側を串本中心から遠い東端とせず、古座川河口と新宮方向へ開く別の生活圏として読みます。合併後の町内交通と、東向きの町外生活線を両立できる住所を確認します。