古座川町で用事を組むと、行政は高池、診療・福祉は明神、鉄道は川を下った串本町の古座駅へ分かれます。町内に鉄道駅はなく、町名と駅名が近くても古座駅は町外です。高池から明神、小川、三尾川、七川へ深く入る町域は、駅への距離だけでは説明できません。
町は1956年に高池町、明神村、小川村、三尾川村、七川村が合併して成立しました。面積の約96%が森林で、大塔山に源を持つ古座川の本流と支流、七川ダムが集落の道路を分けます。旧五町村は昔の名称ではなく、役場、診療、学校、ふるさとバス、災害図を現在の暮らしへ置くための五つの流域単位です。
候補地には、町外駅、役場、明神診療所、学校、日用品の買い物先を置きます。自動車で最短の経路だけでなく、ふるさとバスで往復できる日、古座川の橋を避ける日、支谷の道路が止まる前に動く日を作ります。
高池を町外古座駅への河口入口として読む
鉄道駅のない町の下流拠点を、串本町の古座駅と津波・洪水の双方から測ります。
高池には古座川町役場、古座中学校、古座川町津波避難総合センターがあります。町の行政・教育・防災拠点ですが、JR古座駅は川を下った串本町内です。駅を使う日には町境、橋、駅から戻るふるさとバスを一続きにします。
高池は内陸町の役場所在地でありながら、津波ハザードマップの対象です。古座川を遡上する津波と本流洪水は発生条件が異なるため、同じ避難情報・経路として扱いません。津波では迅速に高い場所へ、洪水では増水する本流や橋を避ける方向を確かめます。
古座駅周辺や串本町古座側で買い物・通院を済ませる場合、住所地の行政・学校・防災は古座川町です。近い町外施設を利用しつつ、町の制度へ戻る日を分けます。駅名や郵便住所の似た言葉だけで行政界を判断しません。
高池は町の下流中心ですが、「駅前」ではなく、町外駅へ川と町境を越えて接続する河口入口です。日常に使う橋が津波・洪水時にも使えるという前提を外し、駅へ行かない日の生活も確認します。
明神に集まる医療福祉を第二の中心に置く
役場所在地とは別に、診療・福祉・相談が集まる中流拠点への往復を組みます。
明神の古座川町保健福祉センターには、国民健康保険明神診療所、役場健康福祉課、地域包括支援センター、社会福祉協議会等が集まります。役場本庁が高池にあるため、行政機能と保健医療福祉の中心は一地点ではありません。
明神診療所は町内医療の重要な接点ですが、診療日・診療科や派遣医師の体制を現行案内で確認します。専門診療、検査、入院、夜間救急ではくしもと町立病院や新宮側等へ向かう可能性を分け、診療所名が近いことだけで医療条件を判断しません。
明神小学校等の教育機能と診療の時間が重なる日は、送迎と受診の車が競合します。ふるさとバスを使う場合は受付開始だけでなく、会計・薬局後の帰宅便を確認します。小川・三尾川・七川側からは、同じ町内でも本流への合流に時間がかかります。
古座川町の一週間は、高池へ行政・学校の用事、明神へ診療・福祉の用事という二拠点で組むと実態に近づきます。家族の用事が同日に分かれる場合、車を使えない人の移動を先に確保します。
小川・三尾川を本流の途中から切り離す
二つの支流を別々にたどり、合流点、橋、安全に待てる乗車場所まで確認します。
小川地域は古座川本流の北側へ分かれる小川沿いに集落があります。本流沿いの地図では明神と近く見えても、合流点まで支谷道路を下り、そこから目的地へ向かいます。玄関からバスに乗れる地点までの坂、照明、携帯通信も確認します。
三尾川地域も別の支流・谷を持ち、保育機能や集落活動があります。高池・明神への時間だけでなく、七川側や町外へ向く道路を見ます。雨の少ない昼に走れることを基準にせず、早めの規制や倒木で引き返す場所を記録します。
ふるさとバスは町内でフリー乗降できますが、運転者が危険と判断するカーブ、交差点、見通しの悪い場所では乗降できません。「バス停がなくても乗れる」を玄関前送迎と解釈せず、安全な待合場所を現地で決めます。
小川と三尾川は古座川上流の一括地域ではなく、本流へ出るまでに別の谷を持つ生活圏です。支流の名前、合流点、橋を確認すると、通院や通学の時間と土砂時の代替が具体的になります。
七川ダム上下流をふるさとバスの時間で測る
ダム湖岸と上流集落を、毎日運行の便でも滞在時間・復路・フリー乗降条件まで確かめます。
七川地域は佐田や添野川等、七川ダム湖と上流の集落を含みます。国道371号等が古座川に沿い、高池・明神まで長い移動になります。ダム湖畔の距離を直線で測らず、湖岸道路、橋、トンネルを通る所要時間で確認します。
ふるさとバスは毎日運行しますが、一般利用便と平日のスクールバスでは運行条件が違います。一般運賃は1乗車100円で、町内学生や一定の対象者には乗車証・申請等による免除があります。対象制度を全住民の無料交通へ広げません。
上流から高池や町外医療へ出る日は、目的地で滞在できる時間が便間隔で決まります。診察が延びる日、買い物を二か所回る日、休日に学校行事がある日を分け、帰りの便から予定を逆算します。家族送迎へ切り替える連絡先も用意します。
七川では「毎日バスがある」ことより、一本の外出で何時間町外・下流に滞在できるかが生活条件です。ダム湖岸道路が規制される場合に、集落内で薬・食料・情報を保てる期間も確認します。