江南市の鉄道駅は、名鉄犬山線の江南駅と布袋駅です。市域は東西約6.1キロ、南北約8.8キロと短く、全体も平坦です。それでも二駅までの距離だけでは、北部の暮らしを説明できません。
都市計画では江南駅と布袋駅を中心拠点に置く一方、北部には江南厚生病院・スポーツプラザ周辺と、江南団地・曼陀羅寺周辺の地域拠点があります。この記事では、二駅と北部二拠点を四地域へ置き、一日の終点から住所を読みます。
二駅の間に一日を置く
江南・布袋を速さだけで比べず、公共施設、買い物、最後の徒歩を含む一日で測ります。
江南駅は中心市街地と路線バスの入口、布袋駅は市の南玄関です。布袋駅東には図書館、保健センター、こども家庭センター、地域交流センターなどが入る複合公共施設もあります。駅の停車種別だけでなく、改札を出てから閉じられる用事が違います。
二枚の平日カードを作ります。7時30分に同じ目的地へ出発し、17時30分から食料品と行政・子育て・図書館のうち二用事を済ませ、玄関へ戻ります。利用駅、改札を出た時刻、二件目を出た時刻、最後の徒歩を記録します。
江南駅のカードでは駅前だけでなくバスへつなぐ日を、布袋駅のカードでは複合施設で用事が一つ減る日を試します。一日の条件を変えず、駅を替えたことで消えた移動だけを比べます。
帰りの二用事は、食料品から公共施設へ回る順と、その逆の二通りで試します。駅を出た時刻、最初の用事を終えた時刻、玄関到着を三列にし、順序を替えて消えた折り返しだけを分単位で残します。
二駅は格で並べず、帰りの二用事が閉じる側を選びます。
北部二拠点から先に帰路を引く
江南厚生病院側と江南団地・曼陀羅寺側を、駅から遠い場所ではなく日常の終点として読みます。
北東部の江南厚生病院・スポーツプラザ周辺と、北西部の江南団地・曼陀羅寺周辺は、鉄道駅から離れています。ただし「駅から遠い北部」と一括りにすると、診療、買い物、地域施設がどちら側で閉じるかを見落とします。
候補住所から駅へ線を引く前に、定期受診、食料品、学校または地域施設の三地点を置きます。三件のうち二件が北部で閉じる日、江南駅を経由する日、布袋まで南下する日を分けます。
帰宅したい時刻を18時に固定し、最後の用事から玄関までを逆算します。北部から駅へ戻って再び北上する往復が生じるなら、駅近という評価をそのまま使いません。
さらに一週間ではなく一か月の予定表へ広げます。駅へ出ない通院日、北部で用事が閉じる日、市外通勤の日を数え、最も頻度の高い日の帰路を住所比較の主軸にします。
北部二拠点は駅の外側ではなく、毎日の用事が終わる場所です。
四地域で交通の役割を混ぜない
定時路線と予約交通を、乗れる条件、使えない用途、帰りの締切に分けます。
都市計画の四地域は北東、北西、中部、南部です。路線バスは江南駅から一宮、江南厚生病院、すいとぴあ江南などへ向かいます。一方、いこまいCARは市内限定の予約便です。
いこまいCARには利用者登録と前日までの予約が必要で、通勤、通学、通塾のような定期利用には使えません。「予約交通がある」だけで毎日の通勤表を成立させないことが大切です。
交通票を定時、予約、徒歩・自転車の三段に分けます。定時は停留所と夕方の便、予約は登録・期限・用途、市境を越える日は市内交通を降りる場所を書きます。
予約が取れなかった日は、現行の定時路線へ替える、用事を別日に移す、徒歩・自転車で閉じられる範囲へ縮める、の順に判断します。最初から家族の送迎を答えにせず、待つ場所と連絡時刻も同じ欄へ残します。
路線バスといこまいCARは、乗る目的と締切が違います。
扇状地の短い市域を横断回数で測る
平坦な南北8.8キロを、幹線道路、用水、信号、自転車を降りる場所へ置き換えます。
江南市は木曽川左岸の扇状地にあり、全般に平坦です。長い坂が少ないことは徒歩や自転車の助けになりますが、幹線道路、用水、信号、鉄道の横断まで消えるわけではありません。
玄関、最寄りの駅または停留所、食料品の三点を往復します。距離の代わりに、信号待ち、右左折、大型車の多い道路、自転車を降りた場所を記録します。朝と荷物を持つ夕方を同じ経路で比べます。
市の成り立ちは古知野町、布袋町、宮田町、草井村の合併です。旧町村名を現在の四地域と完全に重ねず、用水と集落、今の学校区、道路の切れ目を現地で確かめます。
停止は一括で数えず、幹線道路は黒、鉄道は赤、用水・橋は青の記号に分けます。朝夕それぞれの停止分数と、自転車を降りた回数を別欄にすると、同じ距離でも何が連続性を切ったかが分かります。
平坦さは距離ではなく、止まった回数で確かめます。
木曽川が上がる日は駅へ戻らない
洪水図、避難ビル、家族の現在地を重ね、帰宅以外の待機先を決めます。
平坦な木曽川左岸では、市の洪水ハザードマップを候補住所だけでなく、駅、病院、学校、帰路まで続けて見ます。駅へ戻ることが、いつも避難になるとは限りません。
北東、北西、中部、南部のカードに、現在地、使用しない経路、待機先、次の連絡時刻を書きます。自宅へ戻れない場合は、現行案内にある洪水避難ビル等を、利用条件と一緒に確認します。
参照した図の名称と更新時点をカード上部に置きます。家族が北部と駅周辺に分かれた日も、古い画像や隣の地域の想定で判断しません。
家族カードには全員が同じ図名と公表時点を書き、連絡する時刻を30分後など一つにそろえます。北部側は駅へ迎えに向かわず、駅側も木曽川方向へ動かず、それぞれの現在地から待つ条件を先に共有します。
木曽川が上がる日は、最寄り駅より現在地から待てる場所を選びます。