加古川市は市名の由来でもある加古川を中央に持ち、南部の播州平野から北部の田園・丘陵まで広がります。JR神戸線は東西、JR加古川線は加古川駅から北へ、山陽電車は臨海側を東西に通ります。市の都市計画マスタープランは、JR加古川駅周辺を都心、JR東加古川駅・山陽電車別府駅周辺を副都心として扱い、地域拠点を公共交通で結ぶ都市構造を示しています。
JR神戸線の市内駅は加古川・東加古川、加古川線には加古川・日岡・神野・厄神などがあります。山陽電車では別府、浜の宮、尾上の松が市内です。隣接する宝殿駅は高砂市、土山駅は播磨町に所在しますが、市境付近ではそれらを日常利用する住所もあります。利用できる駅と行政区域を混同せず、駅までの実経路を確認します。
加古川を渡る橋、JR・山陽電車の線路、加古川バイパス・国道2号は、生活圏をつなぐ一方で徒歩・自転車・車の経路を限定します。川の対岸に目的地がある場合は、直線距離より橋の位置と朝夕の交通を優先します。鉄道と路線バス、市の「かこバス」などは運行範囲・本数が異なるため、現行の時刻表で往復を組みます。
防災では加古川と支流の洪水、海側の津波・高潮、低地の内水、北部や山際の土砂災害、ため池を住所別に確認します。国土交通省の加古川水系洪水浸水想定区域と市のハザード情報を併用し、候補地から駅・学校・避難先までの途中も見ます。
市域を横断する移動では、鉄道駅と公共施設の名称だけでなく、施設の入口がどの道路に面するかも確認します。加古川駅周辺へ向かうバスと、東加古川・別府周辺で完結する移動では乗換地点が異なります。通勤、通学、通院の時間帯を重ね、家族の送迎が一方向にまとまるかを見ます。
加古川駅を二つのJR軸の結節として置く
JR神戸線と加古川線の役割を分けます。
第一の軸は、JR神戸線、加古川線、山陽電車のどれを日常の起点にするかです。大阪・神戸・姫路方面、北播磨方面、臨海部では路線の向きが異なります。停車種別や乗換だけでなく、家から改札までと帰宅時のバスを含めます。
第二の軸は加古川の西岸・東岸です。通勤先、行政、医療、買い物が同じ岸にまとまるか、毎日橋を渡るかを確認します。橋が近くても接続道路の混雑、歩道、自転車経路は一様ではありません。
第三の軸は南北の土地利用です。南部・中央部には市街地と事業所が集まり、北部には農地・集落・丘陵が広がります。駅距離と同時に、日用品、医療、車を使えない日の移動、農地・工業地に接する環境を見ます。
加古川駅ではJR神戸線と加古川線が接続し、南北の移動が始まります。駅西側・東側、加古川の対岸では同じ距離でも橋の位置が時間を変えます。加古川駅を市全域の中心ではなく二つの鉄道軸の継ぎ目として置くと、通勤と市内用事を分けやすくなります。
東加古川と別府は同じ東部でも向きが違う
JR側と山陽電車側の南北距離を測ります。
加古川駅周辺はJR2路線、バス、行政・商業が関わります。駅の東西、国道2号、加古川への距離で経路が変わるため、駅名だけで一つの徒歩圏にまとめません。西岸の米田方面では宝殿駅を使う住所もありますが、駅所在地は高砂市です。
東加古川・平岡方面はJR駅を軸に住宅地と商業地が広がります。野口など北側・西側からはバス・自転車・車が関わり、加古川バイパスや幹線道路の横断を確認します。播磨町境に近い住所では土山駅も候補になります。
別府、浜の宮、尾上は山陽電車の駅と住宅地、臨海工業地が関わります。JR駅への南北移動とは別の交通軸です。大型車の経路、工業地との距離、海岸・河口部の津波・高潮を生活条件として確認します。
日岡・神野・厄神方面では加古川線が北への軸になります。駅から離れる集落や北部では車・バスの比重が上がり、列車本数、買い物・医療への距離、洪水・土砂災害、夜間の道路を見ます。
東加古川はJR神戸線、別府・浜の宮・尾上の松は山陽電車が関わり、東部・南部でも利用路線は一つではありません。JR駅と山陽駅の間は道路移動です。東西の通勤先と南北の日用品・医療を別の線で描くことで、駅名だけでは見えない生活圏が分かります。
川の両岸は橋を渡る回数で生活時間が変わる
橋、国道、混雑を日常時間へ加えます。