岩倉市は10.47平方キロの小さな市です。名鉄犬山線の石仏、岩倉、大山寺の三駅が南北に並び、五条川も市の中央を南北に流れます。地図ではどこも近く見えます。
けれども、岩倉駅からは小牧・一宮方向へバスが横に伸びます。徒歩や自転車では、五条川と犬山線をどの順で越えるかが時間になります。この記事では小ささを距離ではなく横断で測ります。
三駅を北・中・南の入口にする
犬山線三駅を中心駅の序列にせず、各地域から最後の徒歩を測ります。
都市計画マスタープランは市内を北部、中部、南部の三地域に分けます。三駅も、石仏が北、岩倉が中、大山寺が南の入口として読み分けられます。
同じ名古屋方面の勤務先を出て、三駅から食料品ともう一件を済ませ、候補住所へ戻るカードを作ります。改札、踏切、橋、玄関到着を別々に記録します。
岩倉駅の列車種別や中心性だけで決めず、北部では石仏、南部では大山寺から歩く経路を同じ時刻で試します。駅を替えたことで消える横断を確認します。
三枚のカードで駅を選ぶ理由は一つだけにし、速さ、店、徒歩の短さを都合よく足しません。
各カードに週の利用回数を付け、毎日使う駅と月一回だけ便利な中心駅を同じ重さで扱いません。平日五日、休日一日の玄関到着を合計し、三駅を利用者数の順位にしないようにします。
三駅は一つの中心へ集まる序列ではなく、北・中・南へ帰る三つの入口です。
岩倉駅から東西へ用事を開く
名古屋方面の鉄道だけでなく、小牧・一宮方向のバスを復路まで確かめます。
岩倉駅は犬山線の駅であると同時に、東西のバスへ乗り換える地点です。名鉄バス間内・岩倉線は岩倉団地、藤島団地を経て小牧線間内駅へ向かいます。一宮方向への路線もあります。
小牧で受診する日、一宮で用事を済ませる日を一枚ずつ作ります。岩倉駅到着、バス待ち、目的地、帰りの便、玄関到着を記録します。
市外へ出ることを不便と決めず、その用事が週何回あるかを数えます。一方、家族送迎を使う日は、運転する人の往復時間も加えます。
一本逃した場合は、次便まで待つ、別の鉄道駅へ回る、用事を別日にする、の順で判断します。往路だけ成立する候補を残しません。
東西二枚の復路は、目的地を出た時刻、バス待ち、岩倉駅で犬山線へ接続した時刻を分けます。接続に失敗した場合は駅での再待機を加え、バス到着をそのまま帰宅時刻にしません。
岩倉駅は名古屋への入口だけでなく、小牧と一宮へ生活圏を横に開く場所です。
五条川を越える橋を一つ決める
中央を流れる川を景観だけで見ず、毎日の橋と迂回橋として記録します。
五条川は市域のほぼ中央を南北約8キロ流れます。桜並木や散策路として身近ですが、東西の日常では必ず橋が経路になります。
候補住所から駅、買い物、学校、受診へ向かうとき、最初に渡る橋を一つ決めます。橋名、歩道、自転車ですれ違える幅、夜の見通しを記録します。
次に、その橋が使えない場合の迂回橋を歩きます。直線距離ではなく、追加時間と新たに越える踏切・幹線道路を残します。
迂回票は追加徒歩、追加踏切、追加幹線横断の三列にします。一つの「遠回り分」へまとめず、子ども連れ、自転車、夜間で使わない迂回も明記します。
五条川沿いの道を近道にするときは、散策時と通勤時の混み方を分けます。桜の季節だけの印象で年間の経路を決めません。
五条川は街の景観であると同時に、毎日の東西移動で選ぶ一つの橋です。
小さい市域を横断時間で測る
直線距離では消える踏切、幹線道路、高速道路の回り込みを数えます。
岩倉市は東西約3.9キロ、南北約4.9キロで、標高はおおむね7.5~12.5メートルです。大きな坂は少なくても、踏切と橋の待ち時間は残ります。
候補住所から東西へ一往復し、五条川、犬山線、幹線道路を越えた時刻を書きます。停止時間と歩行時間を分け、距離の短さだけで評価しません。
横断時間は実際に歩いた時間、信号・踏切・橋で止まった時間、用事に使った時間の三つへ分けます。同じ所要時間でも、待ちが長い経路と歩き続ける経路を生活条件に合わせて比べます。
名神高速道路は市内を横切りますが、市内にインターチェンジはありません。一宮・小牧側の入口まで、生活道路からの実走を確認します。
スマートICは検討段階です。将来の乗り口を現在使えるものとして所要時間へ入れず、現行の主経路と代替経路を残します。
小さな市域では距離より、川・線路・道路で止まった合計時間が候補差になります。
洪水と内水で待機先を分ける
河川氾濫と雨水が流れない浸水を、別の図と行動へ分けます。
市は洪水と内水のハザードマップを別々に公開し、重ねた図も用意しています。洪水は河川の氾濫、内水は大雨で川や水路へ雨水が流れにくくなる浸水です。
候補住所ごとに洪水図、内水図、重ね図の名称と確認日を書きます。色が重なる場所でも、発生の仕組みと避ける経路を一つにしません。
五条川の想定には浸水深だけでなく、河岸侵食などに関する家屋倒壊等氾濫想定区域図があります。自宅へ戻る橋が使えると決めつけません。
家族カードへ、使わない橋、現在地で待つ場所、次の連絡時刻を置きます。平坦だから安全、市域が小さいから迎えに行ける、という判断を外します。
家族全員のカード上部に洪水図または内水図の正式名と確認日を書きます。いる場所によって動かない条件は変えても、次に情報を確認する時刻だけはそろえ、橋を渡って集合する前提を置きません。
洪水と内水を分けると、近い自宅へ戻らない理由を具体的に決められます。