藤崎町は津軽平野の中央にあり、山岳や原野のない37.29平方キロメートルの町です。小さく平らな町ですが、鉄道は一つではありません。藤崎駅と林崎駅は五能線、北常盤駅は奥羽本線にあり、弘前・青森方面への入り方が異なります。
2005年に旧藤崎町と旧常盤村が合併し、役場と常盤出張所、藤崎中学校と明徳中学校のように、二つの生活単位が残りました。藤崎町は3駅の距離だけでなく、藤崎・常盤のどちら側で日常を組むかを先に決める町です。
3駅を、二つの鉄道路線へ分ける
北常盤・藤崎・林崎を駅数でまとめず、行く方向と帰宅時刻で割り当てます。
藤崎・林崎駅から五能線を使う場合、川部を経て弘前方面、または板柳・五所川原方面へ向かいます。北常盤駅は奥羽本線で弘前・青森方向へつながります。三つの駅は同じ線上の近隣駅ではありません。
勤務先や学校へ行く時間に停まる列車、帰りの列車、自宅から駅までの道を駅ごとに確定します。藤崎地区に住みながら北常盤駅を使う、常盤地区から藤崎駅へ送迎する場合は、町内の横移動も通勤時間です。最寄り駅ではなく、使う路線と帰宅列車が合う駅を選びます。
朝は北常盤駅から奥羽本線、休日は藤崎駅から五能線という使い分けもあります。その場合、送迎する家族が同じ時間に国道7号を使うのか、帰りは別の駅へ着いても戻れるのかまで試します。三駅の選択肢を、いつでも交換できる近所の駅とは考えません。
列車が遅れた日、家族が車を使う日も試します。別駅へ着けば歩いて戻れると考えず、巡回バス、タクシー、待機のどれに切り替えるかを決めます。
藤崎と常盤を、今も使う二つの単位にする
合併前の境界を、行政窓口、学校、日常施設の配置から読み直します。
旧藤崎町側には町役場、藤崎駅、藤崎中学校、ふれあいずーむ館があります。旧常盤村側には北常盤駅、常盤出張所、明徳中学校、常盤生涯学習文化会館があります。行政区域が一つになっても、日常施設は二方向に分かれています。
常盤出張所で済む手続きと役場へ行く手続きを分ければ、町内往復を減らせます。小学校・中学校の位置も住所選びに重ねます。合併前の二地域は歴史の説明ではなく、窓口と学校を探す現在の地図です。
りんご「ふじ」の育成地は藤崎側の土地の歴史を示しますが、町全体を果樹園一色と見なしません。水田、国道沿道、駅周辺の住宅地で生活の形は変わります。
平日2周の巡回バスに、用事を収める
午前と午後の連続経路を使い、戻りの区間と冬期変更を先に確定します。
町巡回バスは月曜から金曜に、午前と午後各1回運行します。同じ車両が常盤地区、役場、中野目、藤越・白子・林崎など六つの経路を続けて回ります。短時間で何度も来る都市型循環バスではありません。
乗る区間だけでなく、用事が終わった後に同じ周回で戻れるかを見ます。常盤から役場へ出た日、林崎から診療や買い物へ出た日を別に試します。巡回バスは「停留所がある」より、午前・午後の一周に用事を収められるかが大切です。
藤越―白子―林崎の経路は、冬期に館川・白子を省略します。夏に使える停留所を年間の前提にせず、冬の乗降場所まで歩いて確認します。
土日・祝日に巡回バスを使えない日は、北常盤・藤崎・林崎の各駅へ歩くか、家族送迎か、用事を平日へ移すかを決めます。平日午前の便で成立した通院を、休日の急な受診にもそのまま当てはめないことが重要です。